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ノンセクだって恋がしたい! 1.違和感

*このシリーズは、性に関する内容が含まれますので、苦手な方はご注意ください。 
ノンセクとは、ノンセクシャル(非性愛)の略で、恋愛感情はあるものの、「他者に対して性的欲求を抱かない」方々のことを指す。


求められるのが気持ち悪い…?

初めて違和感に気付いたのは、高校生の時。初めて彼氏ができた時でした。
それまで片想いはしたことがあるものの、自分の中の恋愛とは、小中学生が読むような甘酸っぱい少女漫画程度。中学時代はもうひとつのシリーズで書いている通り、病気で恋愛どころではなかったので、元気になったら漫画のようなキラキラした恋愛をしたいなぁ…なんて夢を見ていたんでしょうね。
小学生の時から下品な言葉や下ネタに嫌悪感を抱いていたので、今考えるとその頃から無意識に性に関することは避けていたような気がします。一時期某ドリルが小学生に大人気になりましたが、自分の小学生時代にあったとしても絶対使わなかったでしょう…。中学時代は、男子が話している下ネタをほとんど理解していませんでした。

さて、時を高校時代に戻すと、この違和感は私の無知からくるものだと感じたのです。その時は「家に遊びに行く」と一般的にどういう展開になるのか全く知らなかったので、ただただゲームをしたり一緒にご飯を食べるだけで終わるものだと思っていました。この時、自分にとってはいきなりの出来事だったため、気持ちの準備が出来ていなかったから「嫌だ」という感情が生まれたんだろうと思っていました。好きな人に対して「嫌だ」「気持ち悪い」と思うことは普通じゃない。そう思って、スキンシップについて調べたり、少し先の展開がある漫画を読んだり、少しでも慣れようと努力(?)しました。(あ、ちなみに私はキスまでのスキンシップは全然OK。)
でもいくら知識がついても、月日が経っても嫌悪感は拭えませんでした。そんな彼とはなんだかんだ2年弱お付き合いしました。嫌悪感を持ったままだったのに、なんで別れなかったのか。そんな疑問を持つかもしれませんが、行為に対して嫌悪を抱いているだけで、私にとってそれが彼自身の人間性に直結する問題ではなかったのです。そしてお恥ずかしいことに、この時期は色々あっておそらく共依存恋愛になっていたので、「別れる」という選択肢が頭に浮かびませんでした…。

そんなこんなで彼とはさよならしたのですが、別れた後は共依存的なものから放たれたからか、とてもすっきりしてしまい(もちろんお別れ直後は悲しかったですよ)、最終的に「もしかしたら依存が強かっただけで、本当に心から好きじゃなくなってたから嫌悪感があったのかな…」と思うようになってました(笑)
というわけで、もっともっと好きになれる人が出来たら嫌悪感が無くなるのかもと軽く考えて、次の恋愛に挑むのであった…。

続く。

ありさん

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