見出し画像

マネーフォワードグループの開発力の強みになる!ハノイ拠点長のこれまでとこれから

こんにちは!
マネーフォワードベトナム ハノイ拠点のAllie(山本)です。

マネーフォワードでは2021年6月に、ベトナムホーチミンに続き、ハノイに海外2つ目の開発拠点を立ち上げました。

拠点立ち上げ奮闘記はこちら

立ち上げてから早くも8ヶ月以上が経ちました。この間にシェアオフィスに入居し、新しいオフィスオープンの準備を始め、メンバーも続々とジョインしてくれています。これからベトナムハノイより、どんどん発信をしていきたいと思います!

初回は、ハノイ拠点長のBamboo(竹中)にインタビューし、彼のこれまでとこれからの展望についての所信表明をしてもらいました!

※写真撮影時だけマスクを外しています

プロフィール

Bamboo(竹中 一将)
大阪大学大学院修士課程在籍中に、マネーフォワードにインターン入社。同大学院修了後、2018年4月にマネーフォワードにエンジニア職として新卒入社。2019年4月にマネーフォワードベトナム(ホーチミン)へ出向。複数プロダクトの立ち上げからプロダクトリリースまでの開発をリーダーとして担当。2021年4月よりハノイ開発拠点の立ち上げ責任者を務める。

プロダクトづくりから組織づくりへ。マネーフォワードに新卒入社してからベトナムで拠点長にチャレンジした経緯

ー まず、拠点長であるBambooについて教えてください!マネーフォワードに入社を決めた理由はなんですか?

Bamboo:僕、実は内定受諾時はビジネス職で、マネーフォワードCFOの金坂さんに憧れて入社しました。面接の中で金坂さんと面談させてもらう機会があったのですが、スキルもリーダーシップも実行力も情熱もある方で、自分のロールモデルとして「この人と働けたら成長できそう」と思って入社を選びました。

その後、ビジネス職のインターンをしていたときに、「エンジニアリングが分かっていた方がプロダクトオーナーなどの道が開けるし、将来的にビジネス職に転向するとしてもかなり強い武器になる」とアドバイスをもらったんです。自分もその考えには納得できたので、人事に希望を伝え、幸い希望通りエンジニアになることができました。エンジニア職に変更したので、結局金坂さんと近いところでは働けていないです(笑)

ー 新卒入社して約1年後、どうしてマネーフォワードベトナム(以下、MFV)に行くことになったんですか?

Bamboo:ベトナム(ホーチミン)行きを決めた理由は2つあります。1つ目は新規のプロダクト開発をしたかったからです。日本では、金融機関向けの開発をしていたのですが、既存の基盤を使いながらの機能開発だったので、ある程度制限はあったんです。一方、当時のMFVは新規のプロダクトしか開発していなかったので、必然的に自分が求めていたチャンスがありました。

2つ目の理由は、日本にとどまらず、幅広い視野を持って仕事をしたいと思っていたからです。今後世の中の働く環境がグローバル化していく中で、早くから自分も国際的な環境に身を置きたいという思いもありました。当時のMFVは、プロジェクトに入って開発をリードする日本人のエンジニアを1人欲しがっていて、タイミング良く異動できることになったんです。

Bamboo_挿入画像3_明るさ調整済み

緊張気味のBamboo(笑)

ー その後、ハノイ拠点の立ち上げに参加を決めた理由はなんですか?

Bamboo:MFVで複数のプロダクトの開発リーダーとしてプロダクトづくりをしているうちに、組織のビジョンを考えたり、戦略を考えたり、もっとプロジェクトの大元の部分を経験したくなったからです。どこの企業でも、まず会社としてやりたいことがあって、それをメンバーのタスクまで落として開発を進めていきますよね?これまではそのプロダクトを「つくる」という部分の経験しかありませんでしたが、ハノイ拠点の立ち上げを行うという話を聞き、拠点長にチャレンジをすることにしました。

ー それでは実際に拠点長としてどのような業務を行っているか教えてください!立ち上げ初期はどのようなことを行っていましたか?

Bamboo:まず最初は拠点のありたい姿(=ビジョン)を考えることから始めました。それから、ビジョンを達成するための戦略立てを行いました。MFVのホーチミンオフィスが大きくなっていく過程で課題とその解決方法も見えていたので、ハノイ拠点では先手先手で手を打つ方法も考えていました。

立ち上げ初期はホーチミンオフィスと協力して、国に事業登録するための資料を揃えたり、ハノイ拠点でどのプロジェクトを担当するか日本側と調整していました。プロジェクトが決まってからは、どんな人を採用するか、どんなチーム構成にするかを決め、募集要項を作成してそれを複数の採用チャネルに掲載したり、ヘッドハンターに説明したりしていました。

メンバーが揃ってきたいまの業務内容としては、ハノイ拠点で担当しているプロダクトの開発を進めるためにプログラムコードを書いたり、他のメンバーが書いたプログラムコードをチェックするのに半分くらいの時間を使い、残りの半分は組織運営やコミュニケーション、あとは拠点としての決定をしたり、マネーフォワードのマネジメント陣へのレポートに使っています。

柔軟性が強みのハノイ拠点。ビジョンやMFVのホーチミンオフィスとの関係について

ー ハノイ拠点のビジョンや、既にあるホーチミンオフィスと比べたときの立ち位置を教えてください!

Bamboo:ミッション/ビジョン/バリュー/カルチャーはマネーフォワードと同じです。ただ、MFVとして「Becoming a No.1 Fintech x SaaS Development Company in Asia(=アジアでNo.1のFintech x SaaS企業になる)という中長期的なゴールを掲げていて、同じゴールをホーチミンオフィスと共有しています。さらに「マネーフォワードグループの開発力の強みになる」というハノイ拠点独自のビジョンもつくり、マネーフォワードグループで1番強い開発組織になることを目指しています!

ハノイ拠点はまだ小さい組織なので、色々なことを柔軟に試せる場だと思っています。独立した開発拠点でありつつもMFVの一部なので、ホーチミンオフィスのリソースを借りつつ、一方でハノイ拠点単独でできることはどんどんやっていく、というような動き方をしています。将来的には双方の拠点のエンジニア間の交流を深めたり、ナレッジシェアを積極的にしていきたいと考えていますし、ホーチミンオフィスより先んじてハノイ拠点で成功したものは共有したりして、協力しつつも良い意味でのライバルのような存在になりたいです。

ー ハノイ拠点ではどのようなプログラミング言語や体制で開発していくのですか?

Bamboo:ハノイ拠点ではBtoBのプロダクト、中でも中堅企業向けのプロダクトを中心に開発していく予定です。開発はプロジェクトマネージャーとバックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、アクセラレーターとQAという体制でやろうと思っています。使用言語は、現時点ではGoとReactですが、それにこだわろうとは思っていません。次のプロダクトはサーバーサイドKotlinで開発しようと思っていますし、フロントエンドも機会があればVueを取り入れたいと思っています。

入居してすぐにシェアオフィス退去?!思い出深いできごとついて

ー 拠点を立ち上げてからこれまでで、印象に残っていることや拠点長をやっていて良かったと思った瞬間はありましたか?

Bamboo:直近だと、Year-end Partyが盛り上がったことですかね!ベトナムには旧正月を祝う文化があり、ハノイ拠点では旧正月休みに入る前にパーティーを行いました。日本の忘年会のイメージです。みんなが予想以上に喜んでくれて、嬉しかったです。

画像1

ボウリングで盛り上がっている様子

Year-end Party以外でも、節目節目でたくさん思い出がありますし、それぞれのメンバーにエピソードがありますね。あとは、社内で進んでいたにもかかわらず一度白紙になってしまった開発プロジェクトについて、しばらくしてから「ハノイの採用が進んでいると聞いているので、もしかしたら開発をお願いすることになるかも」と連絡をもらった時は嬉しかったですね。社内から「開発を安心して依頼できる拠点」として見えているんだなと実感しました。

ー どれも良い思い出ですね!では反対に、焦ったできごとはありますか?

Bamboo:たくさんありますね(笑)1つ挙げると、入居していたシェアオフィスを出ないといけなくなったときですかね。「Bamboo Airways Tower」にあるシェアオフィスに入居していたのですが、Bamboo Airways Towerとシェアオフィス間の契約が破断になり、いきなり3日以内に退去することになりました。急なできごとにかなり焦りましたね。

ー 中々ない経験ですね…!

「マネーフォワードグループの強みになる!」ハノイ拠点長の所信表明

ー 拠点として様々なできごとがあったと思いますが、拠点長になってみてどう感じていますか?

Bamboo:一言で表現すると、泥臭いことが多いです(笑)拠点長の仕事って、一発で結果が出ることがあまりなくて、地道に同じことを繰り返してやっと成果に繋がることが多いと思っています。また、自分とは異なる文化や価値観を持つメンバーと拠点をゼロからつくることで、組織をつくることの楽しさも難しさも実感でき、組織づくりに対する解像度がより一層上がりました

今後もっとハノイ拠点、ひいてはMFVを発展させていくには、エンジニアとしてもリーダーとしても、自分自身のスキルアップが必要条件で、日々成長しなければならないと感じています。まだ不安定な立ち上げ初期にジョインしてくれたメンバーには感謝しかないですし、そんなメンバー達とプロダクトづくりを一緒にできるのは本当に楽しいです!

Bamboo_挿入画像2_明るさ調整済み

ー さらなる拠点の発展のために考えていることはありますか?

Bamboo:各メンバーのスキルを伸ばせるような環境づくりをしたいと考えていて、インプットとアウトプットの場をもっと充実させたいです。インプットの場としては、マネーフォワードグループ横断でプログラミング言語毎のコミュニティをつくり、定期的に会話や知識共有ができるような仕組みにして、スキルのボトムアップをしていけるようになるのが理想です。あとは、外部から技術顧問を呼んでナレッジシェアをしてもらったり、プロダクト開発で抱えている悩みに対する解決策をディスカッションできれば良いなと考えています。

アウトプットの場はプロダクトづくりだと思うので、エンジニアメンバーが自分のエンジニアリングに集中できるように、それぞれの期待値を明確にしたり、プロジェクトを進めるために必要なポジションが全部埋まった状態にすることが必要だと思っています。

ー 今後ハノイ拠点にはどのようなメンバーにジョインしてもらいたいですか?

Bamboo:2点あって、1点目は「プロダクトをつくっている」という感覚で働いてくれるメンバーです。僕たちの最終目標はユーザーに良いプロダクトを届けることです。開発はプログラミングを始め、細かい作業がたくさんありますが、足元の「作業」にとらわれすぎず、良いプロダクトをつくるために、やるべきことを自分で考えて行動していけるようなメンバーに入ってもらいたいです。

2点目は、リーダーシップがあるメンバーですね。「リーダーシップ」は、チームのビジョンや戦略を考えて、メンバーのやる気を引き出しながら実行していけるようなスキルだと思っています。良いリーダーがいるだけでチームって全然違うじゃないですか。リーダーポジションじゃなくてもリーダーシップを持ってほしいと思っているし、そういうメンバーにどんどんジョインしてもらいたいです。

ー それでは最後に、ハノイ拠点をどういう拠点にしていきたいか、所信表明をお願いします!

Bamboo:先に話したビジョンと重なりますが、「マネーフォワードグループの開発力の強みはハノイ拠点です」と言ってもらえるような組織にしたいと思っています。そのためにしていきたいことはたくさんあるのですが、組織の開発力が高いというのが必要条件で、エンジニアの数、それぞれのスキルレベル、そして開発を継続的に回していける仕組みが重要です。

なので直近では、スキルの高いエンジニアにたくさんジョインしてもらえるよう採用を頑張ります!中長期的には教育制度や拠点の文化づくりとかに力を入れて、ジュニアエンジニアや新卒メンバーでもすぐに成長していけるような仕組みづくりをしていきたいです!

あとがき

実はまだ新卒4年目のBamboo。勉強熱心で責任感が強く、視座が高い、尊敬できる先輩です。Bambooと約1年間一緒に拠点の立ち上げを行ってきましたが、しっかりと拠点を引っ張ってくれていて「Bambooがいれば安心だ」と近くで働いていても思います。

ハノイ拠点も新しいメンバーが増え、これからますます発展していきます!
これからはどんどんベトナムハノイから発信していく予定です。ぜひ次回も楽しみにしていてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?