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開業3年目、お店の名前を変えた理由

札幌市内の真ん中よりもちょっと端。
乳製品/卵/小麦/白砂糖不使用のお菓子屋さん「社会を考えるお菓子屋さんissue ~sweets lab~」は、2020年12月に「アリサの北海道お菓子店chat」として、生まれ変わりました。

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新店名のchatには、「one table for everyone」ー食べ物に制限がある人も、ない人も、みんなが同じテーブルを囲んで、おしゃべりしながらお菓子を食べてるイメージです。

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chatには、「アリサの北海道お菓子店」という副題がつきますが、これは私のけじめです。私が北海道で責任をもってやっていきますという、所信表明でもあります。


私がこの事業をやるに至った経緯は血筋や環境が深く影響してるのですが、それは明後日アップします。(アップしたら、ここにリンク掲載します。)


issueは、北海道内初のヴィーガン/グルテンフリー専門店ということで、オープンしてすぐにテレビ局の取材が入り、北海道内ほぼ全てのニュースで特集が組まれたほど!

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なのに、なぜ店名を変えたのか!

結論から言うと、理由は私の思いやコンセプトをより広く広く伝えるためでした。issueでは、それができない理由が2年間の営業で浮き彫りになったのです。
変更に至るまでに何を考えたか、を私自身のための備忘録のためにもまとめます。今現在、ブランド名を変更しようと悩んでいる人にも、参考にしてもらえると嬉しいです。

◆issueに込めた思い

issueは、私のビジョンやミッションが色こく反映された店名でした。

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issueには「問題 論点 出版する」など、「今起きているものを外に発信する」というニュアンスが込められた英単語です。


ー食にまつわる社会課題を外に出す、気が付くきっかけをお菓子で作りたい。そう思って、issueと名付けました。

食に関する社会課題は多々ありますが、私が特に注力しているのは、宗教や健康状態、考え方により食に制限がある人もない人も、みんながストレスなく笑顔で食卓を囲める空気作りです。

その空気作りをするには、相互理解が必要不可欠。

「ヴィーガンって何?」
「アレルギーって、小麦が食べられないこともあるんだ!」

そういう気づきを、お菓子を通して楽しくポジティブに届けたいと考え、お店をはじめました。

なので、issueと名付けました。
ちなみに、issueの方のメガネをした猫は、シュレ君といい、シュレディンガーの猫がモデルです。

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大学で物理学を先行していたので、シュレディンガーの猫の話は身近で、その意味についてよく考えていました。


食やお菓子を通して社会について考え続け、普段の生活では気がつかないことに触れるきっかけを届け続ける。
そんなお菓子屋さんでありたくてつけた名前が、「社会を考えるお菓子屋さんissue ~sweets  lab~」でした。

とても気に入った店名です。

なのに、なぜ店名を変えたのか。


◆店名を変えるに至った理由

issueという店名では、思いがしっかりしすぎていたがために、リーチできるそうが限られてしまっている ということに気がついたのは、お店を始めてから1年と半年がたった頃。
この思いをより広く伝えていくためには、もう1段階、わかりやすいクッションを間に挟む必要があると感じました。


問題1    思いや考えが重すぎた
店名に、コンセプトが色こく深く深く反映されているからこそ、「そこまで食の文化や制限に関心がない人」からは、「私は興味ないしなあ…」と、反応がよくない感じることが多々ありました。

つまり、重すぎたのです!!!

思いが!!!!

恋愛と一緒です。重すぎるとよくないのです。

なので、店名含め、その裏側にある思いやコンセプトを、クッションを挟んでもう1段階わかりやすくして、明るく楽しく伝える必要があるなと感じました。

issue(問題 論点)という感じではなく。
前向きに、イメージしやすい形で。

問題2  issueが読めない人が多い。
正しくはイシューと発音しますが、イッスやイッスウなどと呼ばれることが多く、きちんと読めず店名が覚えられない方が多いようでした。
これは問題です!
なぜかというと、話題に登りにくいから。
お店の名前がわからないと、人に紹介したり口コミしにくいのは明白です。

問題3     店名を変更するなら、今がチャンス
私にとって2021年は、今まで培ってきたことを大きく飛躍させる年です。飛躍してからの店名変更だと、サイトのデザインやロゴなど全て変更しなければならず、大きな手間とお金がかかってしまいます。
なので、勝負に出る前の、今 が、店名を変更するラストチャンスでした。
(新しいサービスや商品は、これから続々とnoteやSNSで告知します!)


以上の理由から、お店の名前を思い切って変更、リブランディングすることにしたのです。


新店名を「chat」にした理由

「chat」という単語には、様々な意味があります。

意味1  英語でおしゃべり
意味2   ヒンズー語で舐める(味わうのニュアンス)

おしゃべりしながらお菓子を味わって、みんなでわちゃわちゃ楽しむ。そんなイメージをchatという単語から連想しました。

そして、とっても嬉しいことに!chatはイタリア語で猫 という意味です。しかも、chatの中には英語のcatも隠れています!
猫は、私が1番大好きで尊敬している動物です。

猫にはたくさんんことを教えてもらっています。
特に、愛娘猫のクロエちゃんには、一緒に遊んだり、ときには一緒に眠ったり、悩んでる時はクロエちゃんに相談してみたり。

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忙しい時、悩んでいるときは、クロエちゃんのお腹に顔をうずめて深呼吸すると、心がふっと落ちつきます。

クロエちゃん「ママは生きてるだけでいいのよ、大抵のことはクロエ以外はどうでもいいのよ、ところでご飯は?? ご飯の後は、猫じゃらし、そしてナデナデタイムだからね。ママはすぐ忘れるから、クロエがめんどう見てあげないと〜。(忙しくて困るにゃ)」

猫は、楽しく自由に生きることを思い出させてくれます。
私は、人にとても気をつかってしまうタイプなので、クロエちゃんに相談すると、大抵のことが、気楽になります

そんな猫たちへの感謝の気持ちを込めて、ロゴデザインもクロエちゃんがモデル。

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chatに込める思い

chatには、one table for evryoneの思想があります。
ー宗教や考え方、病気などを飛び越えて、同じテーブルで楽しくお菓子を食べよう  なイメージです。

issueはちょっと重かったですが、これならわかりやすく共感を得やすいと考えます。

私のミッションである「笑顔のきっかけになるおいしいを届ける」にも通じています。

日本人にとっても読みやすく発音もしやすいので、店名間違いの心配もなくなりました。

issueの思いはそのままに、むしろ、さらに色こく心に描きつつ、それを伝える時は1段階わかりやすく。
まずはchat(おしゃべり)から入っていただく。

親しみやすいchatが、issueに込められた思いへのクッションとなり、より広がりのあるブランドになってくれよう願って、名付けました。

なので、奥深くに込められたエッセンスやマインドは、chatになってからも何も変わっていません。issueをわかりやすく伝えるための手段がchatです。

issue改めchatとなりましたが、思いやコンセプトは胸の中でメラメラ燃やし、さらに美味しく、もっとヘルシーな、魔法みたいな愛情たっぷりスイーツを作っていくので、見守っていただけると嬉しいです。


※issueのロゴの猫のキャラクター「シュレ君」は、たまに登場させます。クビになったわけじゃないから、安心してねシュレ君。

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note書くときのコーヒー代や、クロエちゃんへのスペシャルおやつ代にさせていただきます٩( 'ω' )و