X-T5と静かに歩く
我ながら、この組み合わせは最高にかっこいいのではないかと思う、FUJIFILM X-T5とフォクトレンダーのレンズ Ultron 35mm F2。レンズはVMマウントで、Leica M10-P用に買ったものだけど、アダプタをつけてX-T5につけました。
実はこの組み合わせで、撮り歩くのは初めてだったかもしれない。
いつもの公園を、ゆっくり歩いてみたのですが、モノクロで撮ったときの静かな描写に、心がスーッとなりました。
いつもの公園、いつものベンチ。なのに、何か世界が変わる。
だからカメラとレンズの組み合わせの遊びはやめられない。
墨と筆を使って絵を描く友人がいるのですが、墨の濃淡で表現される繊細な世界はそれはそれは美しい。
私はカメラでもって、ISOや絞りやシャッタースピードを、もう一段、あと一段と変えながら、モノクロであっても「ここだ」に出会うまでの作業をする。これは友人が墨の濃淡の世界を味わっている感覚にちかいのかな、と思ったりした。
白と黒の豊かな諧調を味わいたいと思った。
それにしても、X-T5というカメラが素晴らしいのは、スナップしながら、右手はグリップ、左手はカメラの底部分とレンズに沿えながら、胸元に構えて歩くときの、その手から伝わる幸福感が半端ないカメラだと思った。
カメラを両手で包んでいるのは私なのに、
カメラから幸福感で包まれているような気持ちになるのだ。
やっぱりすきだな、X-T5。
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