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若い秋

文字を追いかけたり、言葉を探しているのに疲れてしまって、ちょっとしたドライブで行ける場所にある宮ヶ瀬ダムまでつれてってもらった。

ほんの少し色を変えた桜の木。ススキの雄花はまだモフモフに開ききれてない。光に透けたススキの写真を撮りたかったのだけど、今回は無理だった。

そういえば、ススキで作るミミズク人形、知ってますか? わたしは自分で作ったことがないけれど、見たことはあった。あれ、かわいいよね。
以前、都会育ちの若い人と話したときに、知らないっていわれて(まあ当然と言えば当然だけど)、くわしく説明したつもりなのに、どういうものかまったく想像ができない、と言われてしまった。

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検索してみたら、ミミズク以外に、ススキで作るすずめとかトトロとか、いろいろ出てきた。
で。
ススキのミミズク人形を知っている人と、まったく想像もつかない人は、もしかしたら、野に生えているススキを見たときに感じることも違うのかもしれないなって、ここに文字を書き始めてから、突然おもった。
ススキを知っていても、それは遠くに生えている風景の一部で、触ったことがないという人もいるかもしれない。自分にありふれたものが、ほかのだれかにもありふれているわけではないって、さみしくて、不思議だね。
あ、思い出した。
ススキをみて、きたないといった人がいたのだ。あー、そうなんだ? だれにでも好き好きはあるだろうけど、それをきいたとき、わたしは戸惑った。生きている植物を見て汚いって思う感覚が、自分にはなかったから。枯れたり腐ったり汚れたりしてたら汚いかもしれないけど……。咲いている植物が不快に感じる場合、わたしの感覚では「怖い」だ。汚いからいやなのではなく、怖いからいやって思っていた。
虫も怖いけど、ちょうどいい場所にいたのでとってみた。↓

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支えられたい……。m(_ _)m