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盲ろう者の田畑さんとなにかの本を作ろうと思っている件 その19

3月に武蔵野大学通信教育部を卒業された田畑さん。通信学部での実習で田畑さんがお世話になったというお店に、ランチに誘っていただきました。場所は、藤沢市にある特定非営利活動法人Nico’s Companyの「ニコズキッチン」さん。

ブログに書いていいですよと田畑さんから連絡があったので書きます。

わたしはBランチ(鮭)。このページの見出しの写真です。
田畑さんはAランチ(豚肉とキャベツの塩炒め)。食事をペースト食にしてもらうよう田畑さんからお店に事前に連絡していたので、すぐに対応していただきました。
なにを食べるか決めてから、お店の方がそのメニューをペーストにしてくださいました。お店で同じものを食べられるのって、いいですね。外出先で食事をするとき、田畑さんはいつもペースト食を持ち込むことが多かったので、お店で対応していただけるのは、同行者としても嬉しいです。

Aランチをペースト食にして

ファストフード等で食事するとき等、「こちらの方はドリンクを頼むので、持ち込みの療養食をお店で食べていいですか」って本人の代わりに同行者がいつもお店の人に聞くのです。
療養食の持ち込みの件は、合理的配慮として本人が直接お店の人に伝えられるようになれたらいいなと思います。紙に書いたものを見せるとか、できるのではないかなあ。

食事が運ばれたとき、Aランチの内容を、お店の人が口頭で説明してくださいました。それを梨屋が、触手話で伝えてみました。全国手話検定2級の腕前が生かされたでしょうか???
豚肉、お味噌汁、ご飯、にんじん、しいたけ、たけのこ、コールスロー……。え? コールスローの手話ないよ。指文字のコールスローで伝わりました。良かった。
あとで聞いたら、一番美味しかったのは豚肉だそうです。

さて。
バリアフリーの本について、少しだけ打ち合わせ。
田畑さんは「触る絵本」を作りたいそう。どんなものが良いか訊ねると、ドラえもんやサザエさんなどの既存のものの名前を出してきます。でも、ドラえもんの触る絵本はすでに出版されていて、現在品切れ状態なのです。
既存の作品で触る絵本が作りたいのでしたら、わたしと一緒ではなく、版権のある出版社の編集者に相談した方がいいですね。
田畑さんは本を読んだ経験が少ないので、イメージがわかないのかもしれません。

この一年くらい調べた感じで、わたしとしては、「触る絵本」をいきなり作るのは難しいと感じています。本を作るコストにお金がかかることと、必要な読者が少ないために、商業出版が難しいからです。
なので、まずは文字で書いてあるバリアフリーの本が作れたらいいかもしれないと思っています。
実はこれまで、わたしは「バリアフリーの本をつくりたい」としか言ってないのです。触る絵本を作るとは言ったことがありません。そんぐらい大変だと言うことは理解しているから。
でも、田畑さんやご家族には、触る絵本を作るのだと伝わっているようなので、これから誤解を解かなくてはなりません。

自費出版になっても、触る絵本かなにかができたら面白いかなーと思って、でこぼこの印刷ができるものも、ちょっと調べてみましたが、それって、ものすごくお金がかかるんですね。桁が二つ違うので、無理です。
そもそもわたしは絵を描かない。田畑さんは触覚デザイナーという肩書きだけど、絵は描かないし、図案や設計図の提案もしません。デザインの勉強をしている様子もない。知人から紹介されたときにわたしが思っていた「デザイナー」とはかなり違っていたのでした。
なにができるか、考えてみます。



支えられたい……。m(_ _)m