セラピスト歴15年の私は、何を基準に「成功」とし「自己肯定」としたのか?
人それぞれが成功とする「状態」「コト」「到達点」が違うと思っている私。稼ぐ”金額”の方もいれば、自分の心が”満たされる度合い”の方もいる。それは生活環境によっても異なるし、変化していくものだと思っています。
▶セラピストスクール講師を行う時に思う事
サロンでの講師や、オンラインでの講師をしている時、必ず思う事があるのです。それは「目指すカタチ」は人それぞれにある事。家庭との両立を目指すといっても、介護をしている方もいれば、赤ちゃんを抱えた方もいる。
それぞれにとって、どんな状態が「自身の身体や環境を壊さずに」and「やりたい事を出来る様にして、自己肯定を高める」のか?と、つい考えてしまう。
その理由は、私自身、生活の変化によって、その時、その時の成功とする基準が異なったからという事と、セラピストを長年していた結果、自己肯定感が高まったから。そんな理由から、夢を持ったスクール生と出会う度に、どうしても考えてしまう。
▶シングルマザーだった私が、サロンを始めた当時
私の子供は、極度のアレルギーがありました。そして、それだけではなく「てんかん」も持っていました。突然保育園からの電話が鳴り、救急車に乗る事も多く、通常のパートやアルバイトでは働けなかった。
しかし、シングルマザーなので、自分の収入がなければ生活できません。そこで「自宅で仕事が出来て、子育てしながら出来る仕事はないか?」そう考える様になりました。
こういった考え方は、とても良くある事だと思います。子供が子供でいる時間は限られているし、できる限り一緒に過ごしたい。そう考えると「子供と一緒に過ごす時間があり、収入が得られる」そんな仕事が出来る事は、私の中では成功だった訳です。ここでの軸は「子供と一緒に過ごせる」事と「収入」です。
▶子供を3人をシングルマザーで育てていた時期
シングルマザーで3人の子育てをしていた時期は、「とにかく生活出来れば」成功と思っていました。シングルマザーといっても、実家の持ち家だった為、家賃はかからないが、家賃以外は全て実費。つまり、4人分の食費や光熱費費、3人分の学費や塾、ガソリン代や衣服等を全て補えて「成功」としていました。
ソコを成功としていたので、基準は”お金”です。
お昼もロクに食べず、ひたすら働きましたし、夜も殆ど寝ずにHPやブログを更新していました。当時はSNSが今の様に発展していなかった為、1日5記事更新を当たり前の様に行っていました。(それもあってか、インスタグラムよりもnoteの様に文章を書く方が好きです)
私の収入が生活に直結するので「いかに外注せずに経費を抑えるか」「収入をいかに生活費に回すか」を考えていた時期でもあります。
自分でチラシが作れ入稿出来るようにする(illustrator、Photoshopの勉強)
自分でHPが作れるようにする(HTML、CSS、XHTMLの勉強)
自分でイベントを打てるか(仲間づくり)
自分で経理が出来るか(当時は白色申告)
こんな事をひたすら行い、塾に通う子供よりも独学していました(自分が勉強していないのに、子供に勉強しなさいと言う発言はしたくなかったのもあります)
唯々、がむしゃらにやっていたので、それなりに生活は出来ていましたが、身体には負荷がかかり、早期更年期になるほど不調に。その後サロンを閉め別な仕事に3年程付く事になります。生活的には成功でも、身体や心には負担だった訳です。
▶再婚後の求めるカタチ
10年以上ものシングルの時期を経て再婚し、サロンもゼロスタート。子育てする子供も一人になり、私の求める成功のカタチも変わりました。
身体を壊さない(家族に心配をかけない)
夜はきちんと寝る(身体と心の維持)
老後を考える(体力の限界がくる老後まで考える)
身体を壊すと「大好きなトリートメント」が出来ません。3年セラピストを離れた時期は、セラピストが出来ないという苦痛で辛かったのを覚えています。苦痛だったので自己肯定感も生まれませんでした。
今の私にとっての成功とは「トリートメントが出来る事」が第一。
無理な予約時間枠を作らない様にし、夜のPC作業も行わない様にしました。
▶好きな事をする為に、好きな仕事をする。
地方特有かもしれませんが、フェイシャルよりもボディのお客様が多いという特徴があります。その為、年齢と共に施術できる人数に限界が見えてきます。施術での収入を成功としてしまったら、先細りなのが見えてきますよね。人は誰だって老いますから。
実際、再婚をして、扶養してもらっているからだろう?と思うかもしれませんが、扶養からは外れているのと、自分の保険代やガソリン、勉強代や化粧品開発の自己投資は自分で支払っています。現在の私の成功と思える基準は「自分の必用経費を自分で払う事」と「身体を壊さず、好きな仕事をする」事だと思っています。
そして、自分が好きな仕事が出来る様、自分で自分の必用経費を払う事で自己肯定をしています。
▶自分を肯定するのは自分だ。という事
こんな小さな事を「成功」だなんて!!と思うかもしれませんが、訳あって幼少より自己肯定感が育ちにくかった私は「ありのままの、リアルな私を好きになる」という事を、20代から自分の中のコンセプトにしていました。要約して屋号にしている程です。
自分なりの小さな「成功」が積み重なっていくうちに、少しづつ少しづつ、自分を認められ、自己肯定に変わっていくのを感じました。
▶なぜセラピストをしていて、自己肯定感が高まったのか?
先ほど書いた「自分なりの小さな成功の積み重ね」もありますが、その他にも沢山あります。
お客様からの「ありがとう」の言葉
好きな仕事なので「夢中になれる」
施術中の「楽しい会話」
施術という「適度な運動」
程よい疲れで「ご飯がおいしい」
施術中のアロマの香りで「ストレス減少」
仕事中にストレス減少しているので「良く眠れる」
自分の「強み」を活かした仕事
好きな仕事により得る「収入」
毎日が「学び」ある日常
人に触れる「温もり」
なんて良い仕事なのだろうと思うし、幸せを高めてくれます。きっと、この沢山の事が「自己肯定感」を高めたのだろうと思います。
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