見出し画像

本棚:『依存症ビジネス ー「廃人」製造社会の真実』

依存症と聞いて思い浮かぶのは、アルコールやドラッグ、買い物依存症などでしょうか。もしくは、最近だとスマホとか…。2014年の本なので約10年ぐらい前のものになりますが、iPhone依存症やネトゲ廃人のこともありますし、意外と認識されていないんじゃないかなと思うのが砂糖のこと。
第5章のタイトルは「スイーツはもはやコカインだ!―スタバの「フラペチーノ」に仕込まれた巧妙な戦略」となっています。今は「自分へのご褒美」という考え方をやめましたが、ちょっと前には「今日or今週は頑張ったから、ちょっと美味しいスイーツを」なんて、可愛いくて小さな、でも悪魔のように高カロリーで砂糖たっぷりのスイーツを手にしたこともないわけじゃなく。でもでもよく考えてみれば、もっと前には「自分へのご褒美」とか「ごほうびスイーツ」なんて考え方はなかったはずで、コンビニスイーツも今ほどたくさんあったわけじゃないですし。
何かの本で、大人におやつは不要ということが書いてあったのですが、周りを見ても、男女問わず、オフィスでお菓子を食べている姿は日常茶飯事です。健康のためには腹八分目がいいとか、糖化は老化だとか言いますし、わざわざお金を払って不健康になるものを食べて、不健康を解消するためにまたお金を使って…と負のスパイラルのように思いますが、目の前に美味しそうなスイーツがあれば、それを避けて通るのは拷問のようなものなのでしょう。
なので、知ったところで避けて通れないかもしれないけれど、裏側にあるもの、行きつく先などを知っているのと知らないのとでは、大きく違うのではないかなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?