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本棚:『イニシエーション・ラブ』

大学4年の夏。別にカノジョが欲しくないわけではないが、合コンで出会った相手などと簡単には付き合いたくないと思っていたのに、代打で参加した初めての合コン。僕はそこで彼女と出会い、恋に落ちた…。

最後に大どんでん返しが待っている…ということは知っていました。でも、それが何なのかは知らなかったので、何だろう?何が待ち受けているんだろう?どこで騙されているんだろう?とドキドキしながら読みました。ラストが気になり過ぎて、後半はスピードアップ。最後のページで「ん?」と思い、裏表紙にあるように最後から二行目で「へ?」となり、すぐには意味が分からなかったのですが、しばらくして、「えぇ~そういうことだったの?」と前の方を読み返しました。
そして、こちらは仕掛けではないでしょうが、普通に現代をイメージして読み始めていたら、なんとなく違和感が発生。徐々に80年代後半だと気付きました。その頃はまだ子どもだったので、分かるものもあるけれど、分からなかったものもあり、巻末にある用語辞典が大いに参考になりました(但し、本文を読み終えた後に読むべし)。一方、舞台が静岡なのですが、方言に気付いてニヤリ。私の地元 山梨と同じものがありまして。
ついでにタイトルにある「イニシエーション」も意味を知らなかったので、なるほど…と思うとともに、大どんでん返しを踏まえて「ということは…」などと考えてしまいました。とりあえず、やられました。


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