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本棚:『猫目荘のまかないごはん』

自分の生きる道を見つけるのだと意気込んで上京したものの、うまくいかず。上京の時からずっと住んでいたアパートが取り壊しになり、急遽、友人に相談して、住むことになったのは、朝と夕に大家がまかないを提供してくれる下宿屋。だが、その見た目は築何年だか想像もつかない陰気な建物で…。

下宿屋というと学生相手のイメージがありますが、猫目荘の入居者はみな社会人。社会人でも、下宿屋みたいな場所があるといいなと思いました。シェアハウスが近いのかもしれませんが、ちょっと違うかなぁ。
私の住んでいるアパートは4部屋だけなのですが、うち2人はたぶん会社勤めの人。もう一人は、おじいさんなんだと思うんですよね。自分があと30年ぐらい先に、どこに住んでいるんだろう?ということは、時々考えます。家を所有することに価値を感じないので、「買う」という選択肢はないのですが。
プライバシーとセキュリティの問題はあるけれど、隣近所とは「ゆるいつながり」があるといいなと思います。「ゆるいつながり」を作るためには自分から、動いていかないとダメかなぁ。

著者の本は『クロワッサン学習塾』『ねんねこ書房謎解き帖 文豪の尋ね人』を読んだことがあります。「ねんねこ…」に「猫目荘…」、猫好きなのかなぁ。


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