見出し画像

台湾に行きたいわ(2/2)

続きです。

2日目

昨晩はやばや眠ったので6時過ぎに目を覚まし、7時過ぎには朝ごはんを食べに出かけて行った。今日は何するかあんまり決めていない。ホテル近くのこちらへ。

おばちゃんがずっと笑顔でいやされる。日本語で語りかけてくれた。鹹豆漿を食べました。あつあつでおいしくてもぐもぐ食べる、あったまってほっとした。びたびたになった揚げパンもおいしい。明日も来よう、明日はクレープみたいなやつも食べよう。

そのまま地下鉄に乗り、旅先恒例の植物園へ。

でかい池の蓮の花は咲いていないし、朝早すぎて開いていないコーナーもあったけれど、ベンチに座ってしばらくぼーっとしていろんなことを考えていた。旅先で、いつも自分がいない場所に自分を置いて物事を考えるという行為がどうやらとても好きみたいだった。太極拳みたいなのをしている集団がいくつかあって驚く。しだいに、でかい鳥見たいムーヴメントが湧きあがり、調べてみるとここにでかい鳥めっちゃいるよ、という場所があるとのことなので移動する。

途中、南大門市場を通りかかったので入ってみる。まさしく千と千尋の神隠しの世界で、あのお父さんとお母さんが冒頭で食べていたよくわからない肉みたいなのがあって、おお…と思う。

でかい鳥のこと、嫌いになりそうだった。またでかい鳥に関する解像度が上がった。でかい鳥いすぎて羽毛めっちゃ舞ってた、もはやディストピア、「やや遠く安全な場所から少数のでかい鳥(主に鷺といった)を眺める」が趣味になった。安全そうな場所でしばらくベンチに座ってぼーっとして、なんなんだよここは…とひとりごちながら辞去、ちかくの永康街に向かってみる。

なにやら有名だというここに並ぶ。

葱クレープ。おいしかったけれど昨晩ほどの感動は正直感じられなかった、なぜだろう。お店の方の作業を凝視した。やりがいとか福利厚生とか昇給とか、どう考えているのだろう。

このストリートは雑貨屋さんもいくつかあったので立ち寄ってみる。台湾ビールのグラスがかわいかったので迷いなく買う。数えてみたら家にはグラスが17個あることになった、口はひとつしかないのに。

それで、チェーンのお茶スタンド立ち寄ってみたんですけれど、これはとてもいいですねえ、ぜひとも日本でも普及しないものだろうか。お茶もいろいろ種類が選べて、氷の量やシロップの量も調整できて、価格も安い。店員のお兄さんがやさしくてうれしい。

近くにいた日本人の方が「五十嵐(いがらし)じゃん…」と言っていて気付いた。たしかに五十嵐だ…。

よっしゃ~歩こう~とぐんぐん歩いて行って、こちらへ。

Bleu&Bookさんは天井に鳥のように本が展示されていて、すごくかっこいい。

そういえば道中にたまたま発見してこちらにも行った。日本家屋。ビルに囲まれてぽっかりある空間、ちかくで働いていそうなお姉さま方も休憩しに来ていて、ここでもぼーっとしていた。

一度ホテルに戻ってから、またお茶スタンドでお茶買ってぐんぐん歩く。氷なしまたは常温で、甘さをハーフにするスタイルが好み。また豆花食べに行った。

ここでは豆乳ベースの豆花。豆腐てきな部分もおいしい一方、芋団子みたいなやつもみちみちしていておいしい。2日連続3食目だけれど全く飽きる余地がない。

そして、迪化街に行ってみた。ここでも書店。

臭豆腐っぽいにおいや、漢方臭みたいなのにだんだん疲れてくる。華山1914文化創意産業園区もそうだけれど、事前に調べすぎるとそれをなぞっている旅行みたいで「ああこれ写真で見たあれか」みたいになんだか嫌になってくる。九份も行こうか迷って、行ったら行ったでたのしいんだろう、でもたぶん「写真で見たこれだ」とわたしは思ってしまうし、みんなが見ているならわたしは見なくてもいっか、という考えが常にある、さもしい。

いくらか「失敗する」ということも旅においては大事なんだなと実感した。でもあんまり調べすぎないでいるのもそれはそれであれ(?)なんだよな、良い塩梅を見つけたい。



気になっていたナチュールワインのお店は開店していなかったので、ミッケラーに行った!

HAZY IPAをパイントでいただいたあと、違うHAZYをハーフパイントで。2階に広い座席があって、ゆっくり過ごせた。安定のおいしさ。ぼんやり窓の景色を眺めたり、物思いにふけったり、持参していた吉田健一の「酒肴酒」を読んだりしていた。ささくれた気持ちがすこし落ち着いてきたし、わたしはこういう時間のために旅に出ようと思った。

飲みかけすみません カービィも一緒です

出て、夜もふけてきたのでちかくの寧夏夜市へ。全体的に狭くて歩きにくかった。食指が動かなかったので、バスで昨夜の夜市に向かって、またあの中華まん屋台に行った。今日もあって安心した、昨日と違うひとが売っていた。今日もおいしい、また台北来たときにあってくれたらいい。さつまいもボール片手にホテルまで帰る。もちもち食感save the world。

ホテル戻って荷物を置いてから、こちらの地下街の書店へ。

言語がわからなくて歯がゆい。こんな居場所があったら仕事帰り立ち寄りたくなってしまうなあとわくわくした。

コンビニへ。iPASSがあることをいいことに500mlのビールを4缶くらいどかどか買い込む。昨日買った「みつめ」を読んでからねむった。

3日目


最終日。この日は雨。終わりが雨ってなんだかいいな。

今日も昨日と同じ朝ごはん屋さんへ。今日は葱クレープみたいなのの、卵とベーコンみたいなクレープも追加した。それは卵とベーコンクレープなのでは?あまじょっぱくておいしい。あいかわらずマハラージャン(※シェントウジャン)みたいなスープもあったまっておいしい。せっかちなので口内をやけどしてべろべろになったけれども。

執念のiPASS使い切り。目についたコンビニに入っては豪遊していく。最終的にリップクリームとか買っていた。貧乏性がすごい。

ホテルに戻って荷造り。弟に借りたスーツケース(台湾2泊3日はtoo muchといわれた)になんとか押し込む。ビールってこんなに持ち込めるか…?と海外旅行に不慣れなので不安になりひととおり調べた。重すぎてコントロールが効かない。

台北駅。地下街をぐんぐん歩いて、地元感満載の市場に出る。台北のお店は基本的に営業時間がお昼くらいからといった印象で、午前中に楽しめるお店はあまりないような所感だった。

ひとのよさそうなおじさんに迎えられ、調べていた豆花のお店。これで豆花も最後…としんみり。豆花食べすぎ問題。

ここではあたたかいヤツをチョイス。豆乳ベースのやつはあったかくできない、メモ。安定の芋団子、ピーナッツと、それから甘納豆みたいなやつ入れてもらう。生姜シロップも入れてもらえた。あったまる。

地元の方が次々テイクアウトしていく。店内はわたしひとりで、外は雨がしとしと降っていて、街はいつもどおりの朝という感じで、はっきりとわたしは孤独を感じていてでもそれはとても心地のよい孤独だった。ぐっと押し寄せる、いわゆる旅情が。

戻り、荷物をピックアップして、成田エクスプレスみたいなやつで空港に向かう。最後、フードコードでだめおし魯肉飯。なんかここのがいちばん好みだったかも。脂身しっかり入っていて食べ応えばっちりだった。茶は甘かった。わりと時間がないような気がして最終日はわりとあせあせしていたが大丈夫だった。

帰りの飛行機は2時間半、あっという間。スキップとローファーみていた。しかしこの日いちばんしんどかったのは成田空港→家までの道中だった、遠いな~~。

そういうわけではじめての台湾、とても楽しかったです。次は台北ではない地域に行ってみたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?