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勝手にロックダウン日記 川内家のロックダウンが終わった

2日前から、勝手にロックダウンというより、完全に体がダウンしていて日記の更新もままならず。いやー、気圧の変化に弱くって、低気圧気味になると頭痛になるというのを5年前から繰り返していて、これがけっこう辛いんだ。今日は低空飛行ながらようやく復活の兆しだ。

5月30日(土)は2ヶ月半ぶりに電車に乗り、家族で西荻窪へ。
駅前の今野書店で本を買い(本当にいい本屋さん!!!)、所用を済ませたあとは、友人のてっちゃんがこの4月にひっそりとオープンした「帽子研究所 PoANCA」へ向かう。 PoANCAは、もうひとりの西荻の友人・植木さんのショップ、Porto Pomponeの真隣にあり、一緒に訪問できるのでとっても便利である。私たちは二つのお店をいったりきたりしながら、楽しい夕暮れを過ごした。こうして誰かに会えるのはとても久しぶりだった。嬉しくなって、Iくんと妹は帽子を買い、私はワンピースを買う(そして妹も買う)。しかも私が買ったのは、ピンクだよ。いつ着るんだ?

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てっちゃんとは古い付き合いで、彼が大学生の頃から知っている。ファッションの仕事がしたいと言い、自分の力で色々なことにトライし、10年くらい前に「移動帽子屋 AURA」を始め、津々浦々、あちこちで移動販売をしてきた。そしていまやオフィスを構え、社員を雇い、こうして店舗を持つなんてほんとにすごいなあ!

実は8年前にGallery and Shop山小屋を始めたときに、最初に展示したのがてっちゃんのAURAの帽子だった。そして、次の展示が、実はお隣のPorto Pomponeの洋服だった。というわけで、土曜日は山小屋の原点めぐりのような感じで、実に感慨深かった。

山小屋はこの2ヶ月ずっと休業していた。そして、秋までの展示がことごとく中止に。それでも、いまもなんとか存続だけはしている。そして休んでいる間に8周年の記念の日を迎えた。恵比寿にありながら、峠の茶屋のようにみんながふらっと立ち寄れる場所としてオープンし、8年間、みんなに愛されてきたと思う。

山小屋をやってきてよかったと思うことは、もう多すぎて数えきれない。たくさんのアーティストの作品に日々触れることで、自分の書くものにもいいエネルギーが流れ込んできたし、また商売を自らやっていくことの楽しさ、難しさと対峙してきた。そして多くの偶然の出会いも生まれた。てっちゃんとPortoさんが山小屋で出会って、隣にお店を開いたのもその一つだし、他にも秋山あいちゃんの作品が私の担当編集者Kさんの目にとまり「Pantiology」を出したり、エツツの作品集を出版したり、先日の渋谷スクランブルスクエアでの展示につながったり……ともういろんなことがあった。
(ちょっと前の日記だけど↓)


山小屋はあまりに小さい空間なので、この先、いろんなことを変えていかざるを得ないだろう。そうしながら、なんとか「山小屋」を続けていくすべを模索している。その日がきたら、ぜひ応援してもらえたら嬉しいなと思う。

もちろん「山小屋」だけの話ではない。
自分が好きな場所で買い物したり、食べたりすることで、自分たち手で守りたいものを守っていく。いままでももちろんそうだったけど、これまで以上にそれが大切になる。私も最近は本に関してはamazonをなるべく使わず、いろんな本屋さんのウェブショップを活用するように変えた。お金の使い方を少し変えることで、自分が好きな場所を守っていきたいと思うんだ。欲しい未来は自分たちで作るしかなくって、その一歩は意外とすぐそこの足元だったりオンライン上に転がっていたりする。


そして、昨日(6/1)、娘は八週間ぶりに保育園へ。
こうして実質的に川内家の勝手にロックダウンが終わった。

自宅保育の日々は、とっても楽しかった。ただ娘と一緒にいられることが嬉しかった。「今日なにして遊ぼうか?」と聞くことから日々がはじまった。しかし、楽しいばかりでもなかった。とにかく育児と家事と仕事が連続し、切れ間がないのことがけっこう大変だった。

いま娘がいない自宅で仕事をしている。静かすぎて、不思議な気分だ。仕事をしなくちゃ、と思うんだけど、自分のなかで何かが変わってしまったのか、たぶん私はしばらくフルスピードには戻らない、そんな予感がする。

最後に告知。いきなりですが、明日です!





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