私が苦手に感じてしまう人のタイプ

本当はすべての人に対して同様に接したいと願っている．
しかし，どうしても先入観やその人の過去の行動によって，無意識のうちに態度を変えてしまうことがある．

万人を分け隔てなく愛したいと思いつつ，どうしても苦手なタイプがいるのだ．
皆さんもどうしても苦手だと感じてしまう人はいるのではないだろうか？

私が最も苦手なタイプは”挨拶をしない人”である．
こちらが先に部屋にいるのに，後から入ってきて何も言わずに自分の席に着き，荷物を整理し始める人が苦手なのだ．

これが大きな教室とか，通りすがりの人とか，公共の場所なら何とも思わない．むしろ挨拶してきたらびっくりしてしまうだろう．

しかし，私は一日のほとんどを研究室で過ごしている．
したがって，むっと思ってしまうのは知り合いに対してなのである．

私たちの研究室は単独の研究室で使っているわけではなく，2つの研究室で共同で使っている．
同じ学問に属している研究室なので，顔も研究内容も知れた仲である．

それなのに挨拶を全くせずに部屋に入ってきてしまう人がとても苦手だ．
同じ研究室だから苦手に思いたくないのに……．

反対にこちらが挨拶をしても返さない人も苦手に思う．
声は聞こえているはずなのに……．

で，こういう経験があると私は少し落ち込む．
挨拶してくれないなんて，私って嫌われているのかも……．
と勝手に傷ついている．

そして，そういえばあの人は前に誰々さんの研究について粗をついていたな……．本人に言わずに陰口で言っていたな……．とか悪い連鎖が続く．
そして最終的にあの人にはあまり関わりたくないなと結論付けそうになる．

と長々語ってきたが．
全部これはただの私の思い込みである．
その人が私のことを本当に嫌っているかもしれないけれど，多分そうじゃない確率の方が高いだろう．

相手を変えるのではなく，自分の方からまず変わる．
悪い連鎖が続きそうだと気が付いたら自ら断ち切る．

それくらいのマインドでいないと，そのうち胃潰瘍になってしまいそうだ．

ひっそりと，
挨拶をした自分えらい！
当たり前のことだけど，当たり前ができることがすごい！
と思うことで，雑に自分の価値を高めようと最近は取り組んでいる．

そもそも挨拶にすら見返りを求めている自分に気づかされる．
何と欲深い人間や．
見返り欲しさに挨拶しているわけじゃなかったのに，むむむ．

こういうのは本当に気にしないのが一番の薬だと思う．

修士課程ですらかなり長くて先の見えない真っ暗なトンネルの中にいるような心地がしている．

そんな過酷な旅の中でも，挨拶をしないからって見捨てるわけにもいくまい．
この修士課程を通してなんとか自らの価値観を変えられるように努力していこうと思う．