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第5話 人としてダメなこと

夢か、幻想、どっちだ?

私は唖然としながらモニターを見つめていた。


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ドリーン「死んだら墓に入るよりも散骨して欲しい。出来れば海に撒いて欲しい。」と周囲に伝えていますね。墓の世話を一人息子さんにお願いするのが申し訳ないと思っている。


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「ここ。ストップ!人として絶対ダメな所!お友達が突然死した日、私も死んじゃおうかな、富士の樹海とか、東尋坊とかだったらいいかな?・・・って考えてる。安易!最低!その地域の方々に本当に迷惑ですから!止めて下さい。」
ドリーンさんに睨まれる。
(え?叱られてる?叱られに来たのか私!?というか、何故情報ダダ漏れ?)


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「今回の採用の決めてはココです。職安で、「自分の枠を取っ払います!住み込みでもいい。」って言い切ってる。良いですよね~顔も恐ろしい程に真剣で、職員さんも勢いにやられている、就活する気構え大事です。」


(えええ?監視社会?ナニナニ?これが今どきの普通!?)


ドリーン「ありんさん、介護船で是非働いて下さい。そして船に時折招かれるセレブのお客様を私と一緒にアテンドして下さい。」

私はポカーンとしている、多分。頭真っ白、、、白髪の方じゃなくて、、。


ドリーン「今までの資格や経験値を活かしきって寿命を全うしましょうよ。そして、小さい頃の夢を叶えましょう!」


いやいやいや、ないないない。

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