心の穴問題⑤:見方は変えられる②

心の穴問題①
心の穴問題②:そもそも心の穴とは? 
心の穴問題③:心の穴はふさげない
心の穴問題④:見方は変えられる①
心の穴問題⑤:見方は変えられる②

考え方のクセを見るときに
大事にするとよいことを一つ上げるとすれば
「誠実である」こと。
自分に対して誠実である
他人に対して誠実である

この二つは、生きていくうえでどちらも大事。

特に、自分に対して誠実である(嘘をつかない)ことは大事。

鑑定の現場でたくさんの方々のお話をうかがっていますが
穴問題で苦しんでいる人は
誰に対しても(自分を含む)
誠実であることに
不誠実であることが多いような気がします。
周りから、どんなにいい人と思われていてもね。

特に自分に不誠実。
自分を傷つけることで
おのれの存在価値を見出している人って多いのですが
それは自分に対して不誠実。
自分の気持ちに蓋をして
他人に誠実にあることで自分を傷つけている人が
本当に多いんです。

そういう方には
「たとえば、親友が悲しんでいるとき
あんたなんか生きる価値がない。消えちゃえっていう?」
と聞くようにしています。
そうすると
「そんなこと、いいません!」
と全員、こういいます。
「でもさ、あなたは自分に同じことをいって
自分を傷つけているんだよ。
親友にいわないことは自分にもいわない」
というと
みなさん、ハッとした顔をするんです。
文字にしたり、言葉にしたりすると
わかりやすいですよね。
こういうことやっちゃダメです。

考え方のクセを見るときに
自分のダメさ加減にばかり目が向くことも多いかもしれませんが
それは自分自身がそう思ってそう見ているだけで
他者から見たら、実はそのダメだと決めている部分が魅力だった
なんてこともあるわけです。

自分では
「なんて自分は冷たい人間なんだ…」と思っていても
ほかの人からは
「冷静にものごとを見る人だよね」と思われているかもしれない。
自分では
「すぐにカッとして冷静でいられない」と思っていても
「熱くて情熱的な人だ」と思われているかもしれない。

自分が思っている自分像と
他人が思っている自分像が違うことは往々にしてあります。

それなのに
「自分はなんてダメな人間だ。嫌われて当然だ」と
責める必要はありません。
自己評価と他者評価なんて違うのが当たり前。
正解なんてないんです。

それなのに正解を探して
自分はダメだと責めるならば
まずは『自分の心の穴(考え方のクセ)』の形を
きちんと見つめて、知りましょう。

あなたが欠点だと思っている部分で
周りに迷惑をかけていると思っているかもしれませんが
それは、あなたが思っているほどではないと思います。
むしろ、迷惑をかけたと思い過ぎて
自分の行動に制限(ガマン)をかけたほうが
暴走してしまったり、相手を傷つけてしまうことになりかねません。

間違ったと思ったときは
キチンと謝罪して「次から気をつけよう」と思うようにしていけば
自分を責めることは、だんだん少なくなっていくはずです。
※開き直って「自分はこういう人間だ」と周りに強要するのは
害悪です。ここは気をつけましょう。

自分の考え方のクセを多方面から見て
自分を責めることや
傷つけることを止めましょう。
あなたの考え方のクセは
あなたの短所に見えるかもしれませんが
あなたの魅力でもあるのです。

これも多様性のひとつだと思います。

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