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私のカメラ遍歴_富士フイルム編(2023.2更新)

写真は、南紀白浜の夕日をX-T20で撮影したもの。
Fujifilmらしい発色で、ドラマチックな描写になるから気に入っていた。

今回は、これまで使ってきた富士フイルムのカメラをご紹介したい。

1 フィルムカメラ

○写ルンです

フジのフィルムカメラはこれしか使っていない。1986年登場し、何度かブームを迎えたロングセラーカメラ。

<きっかけ>
学生の時に東南アジアに旅行するためにスナップ用に購入。この頃は、あまりお金がなかったので、カメラよりも旅費に充てるための選択だった。

<感想>
操作はとても簡単。構えてピントを合わせてシャッターを切るだけ。
カメラをぶら下げると危険な目に遭うと言われていたので、手軽に撮れて、たとえ盗られても失くしても後腐れないからと何本か購入して大活躍した。
まだ開発途上だったシンガポール、マレーシア、タイの街中やリゾート地、ジャングルにまで持っていった。威圧感のない、おもちゃのような外観のため、いろんな人が笑顔で撮らせてくれた。

2 デジタルカメラ&ミラーレス

①X30

<きっかけ>
独り者になり、カメラでも初めてみようかなと思い購入した。

<感想>
X30は、今でも手放してもったいないと思えるくらい、よく写るコンパクトデジタルカメラだった。センサーサイズは2/3、EVF付きで、ズームレンズは35mm判換算で28-112mmの画角で手動というのが直感的に操作できて、とても楽しかった。
広角から中望遠域なので大抵のものは撮れた。小さい子どもから知り合いの女優さんまで撮らせてもらった。ぶら下げていると、ライカに見えるくらい、スタイリッシュなレンジファインダータイプの素晴らしいカメラだった。もうこんなコスパ最高なカメラは出ないだろうな。。本当に残念。

②X-E2

かき氷を奢るので、と撮らせてもらった夏。

<きっかけ>
X-E2は、SONY α99のサブ用のスナップカメラとして購入した。
X30の操作感が名残惜しかったのも大きい。

<レンズ>
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS:今でもキットレンズとして使われている、プロアマ絶賛の標準ズーム。単焦点がなくても、これさえあれば標準域の写実的な描写をカバーしてくれる。
XF35mmF1.4 R:Xマウント使いにとってのド定番。ボケが美しく立体感を持たせてくれる、期待を裏切らないレンズ。


若い男の子たちとの対比


<感想>
X-Eシリーズは、今でも軽量なレンジファインダータイプなので、スナップシューターには特に人気があるが、出た当時もダイヤル操作でじっくり撮るスタイルが心地よく、カメラと一体になる感じがした。
画素数も1630万画素と余裕があり、抜けがよく、空気感も得られた。
CANON 6Dの時もそうだけど、女性ウケが良いらしく、気軽に撮影にOKしてくれる素敵なカメラだった。

③X-T20

台風前の夕日

<きっかけ>
X-E2を手放した後に、またフジのテイストが忘れられずに、レフ機のサブとして手頃なX-T20を購入した。

<レンズ>
XF16-55mmF2.8 R LM WR:大三元標準ズーム。X-T20には大きくフロントヘビーだったのであまり使えなかったが、単焦点並みの写りのする、AFも早い、特に高画素の今の時代には相応しいレンズ。
XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS:コンパクトで、Xマウントのカメラの潜在力を引き出す、コスパ十分の望遠ズームレンズ。
XF56mmF1.2 R:35mm換算で85mm相当でポートレートに最適な明るいレンズ。スナップにも持ち出せるくらいの軽量なのが嬉しい。

<感想>
画像処理エンジンが新しくなり、画素数も2430万画素にUPして、描写力が向上。レンズのラインナップも増えて、望遠や単焦点を使い回して、スナップの楽しさを味わった。

④X-Pro2

<きっかけ>
元々装飾がないシンプルなデザインに惹かれていて、九州旅行でスナップするために購入した。

<レンズ>
XF35mmF2 R WR:防塵防滴で-10℃の耐低温性能を備えた170g軽量の標準レンズということで購入した。がっしりした造りは無骨なX-Pro2にピッタリで、少々の小雨などは全く気にすることなく撮影に集中させてくれる。やや線が太く、現代的な写りをする。
XF50mmF2 R WR:近づきすぎない感じでスナップを撮るのに最適な、35mm換算で76mm相当の絶妙な中望遠単焦点レンズ。これも防塵防滴で-10℃の耐低温性能を備えているのが嬉しい。

<感想>
X-Pro2で撮っていると、ハンター的な仕草になり、動物的な勘も働いてのめり込むくらい充実感がある。シンプルで無駄を排除したボディは、カメラそのものの存在感を匂わせず、自然な姿を写し出してくれる。

3 ラージフォーマット

4年ぶりに富士フィルムに戻ってきた。

①GFX50S II


現在使っていて、多分、写真撮影をやめない限り使い続けるであろうGFX50S II。

<きっかけ>
よく見るカメラ通販サイトで破格の中古美品が出ていたので、思い切ってレンズキットで購入した(もちろんローンだけど)。

富士フィルムの写りは以前から知っており、センサーサイズが変わるとどんな写りがするのか興味が湧いていた。

X-H2やX-T5が発売されたけど、APS-Cでの4,000万画素。高感度ノイズが気になって手放してフルフレームに戻った経験から、いくらセンサーが新しくなっても、まだまだかなと思っていた。

また、高画素になれば、どうしても明るいレンズが必要で、X-H2の性能を引き出すレンズとともにシステムを揃えようとすると、コストがかかり、サイズ的にもフルフレームと変わらなくなる。

それならば、ラージフォーマットにすれば、画質的にもコスト的にもいいんじゃないかと思ったことがとても大きい。

<レンズ>
キットレンズのGF35-70mmF4.5-5.6 WR一択。
フルフレーム換算で28mmから55mmをカバーする、390gの沈胴式で軽量なレンズ。もちろん、耐低温設計で防塵防滴。

MTF特性曲線だけで見ると、やや性能的には物足りない気がするが、まずは使ってみて、満足できなかったら追加することにした。

個人的には、GF110mmやGF250mmが理想だけど、常時使い、手持ちで撮影することを考えると、GF63mmかGF80mmくらいが次の候補になるかな、という気がしている。

<感想>
LUMIX S1より軽くてコンパクト(このためLUMIX S1はのちに手放すことになる。とても気に入っているのだけど)。

そして、ありきたりな表現だけど、写りがすごい。
立体感があり、階調豊かで余裕がある。


コントラストAFのもっさり感やQメニューを使わざるを得ない操作性は少し気になるけど、大きな問題ではない。
大き過ぎず、気軽なスナップにも、風景撮影にも使える。
ラージフォーマットゆえに、多少絞っても屋内での撮影も可能なのもまた嬉しい。

純正レンズがやや高めだが、余裕が出たら、1、2本くらいは追加したいと思う。

耐低温設計、防塵防滴でラージフォーマントなのにコンパクト。

豊富なフィルムシミュレーションが使える。

このカメラの個性が今後の私の写真活動に大いにプラスになるだろう。


以上が私のカメラ遍歴_富士フイルム編。

どのカメラも個性的で、また記憶に残る印象深い写りをする。

特に最近はフジも高画素にシフトしていて価格も上がっているから、フジの色のりが好きだけど、なかなか手が出ないと思っている方は、これまで挙げた機種に興味を持たれたかもしれない。

中古美品で探されると、気に入った機種に巡り合えるかも。

特にX-T二桁系、X-E系、そしてX-Pro2あたりは操作感と所有欲から幸せになれるだろう。個人的にはGFXシリーズが特にオススメだけど。

では、今回はこの辺で。Shalom!

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