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【Book】新・箇条書き思考

「箇条書き思考」は相手に行動を促す仕組み

タイトルに「箇条書き“法”」ではなく
「箇条書き“思考”」とあるように
箇条書きの「中身」が重要であることを解説している本

「整理と伝える」を自分の活動テーマにしている私には
とても役立つ内容だったが

簡単に文章を箇条書きに整える方法を学ぼうと思って
この本を手にした人には
「思ったのと違う!」となりそうだ

<No!> レイアウト調整のための箇条書き
<No!> 資料のまとめとしての箇条書き
<Yes> 読んだ人に行動を起こさせる箇条書き

世に言われる以下のような文書術についても
「一方的な通達」感が助長されると手厳しい

ポイントは3つに絞る
 → なぜこの組み合わせに至ったのかよくわからない
情報は数字に置き換える
 → 数字の意味合いがよくわからない
事実と意見を書き分ける
 → 正論を主張しているだけに見える

そして、この著者が提案するのが「ファクト」と「ロジック」
ファクト=“実態を表す”情報
ロジック=“共感を呼ぶ”論拠

この「ファクト」と「ロジック」を組み合わせることが
「箇条書き思考」のコツだというわけです

ファクト(情報)

(2つのヒアリング項目=定義)
「目的」成果を明らかにする質問
「対象」範囲を明らかにする質問

(4つの視点=精査)
「主語」受け手のリテラシーに合わせて主語を伸縮
 リテラシー=理解度・識別力・受容度
「述語」数値の後の述語表現を統一
 述語表現=高い・多い・大きい など
「数量」定量情報と定性情報を使い分ける
 定量情報=数字の大きさを事実をそのまま表現
 定性情報=数字をメージしやすい言葉で表現(翻訳)
「時間」日時情報を必ず記載
 日時情報=利用日・閲覧日・実施日など

(6つのファクト情報源=収集
「ネットニュース」経済記事
「プレスリリース」PR TIMES
「広告」広告コピー
「ビジネス書」目次
「雑誌」特集見出し
「絵本」名作絵本

ロジック(論拠)

(4つのエビデンス=材料)
「独自性」自分の立場で切り口を尖らせる
「物語性」受け手を軸にしたストーリーにする
「視認性」ひと目で分かる絵素材(シンボル)を置く
「速報性」情報が速いこと=価値

(5つの技法=編集)
「ハイライト」ポイントを絞る(共通・代表・生の声)
「ギャップ」違いを強調(比較・パターン・理想と現実)
「ヒストリー」歴史を通じて理解を深める(年表・日付・出来事)
「コレクション」ファクトを展示して期待感・満足感をもたらす
 (8個以上掲載・オールスター)
「キャッチフレーズ」特徴を一言で(特徴をまとめて表現)

続けて箇条書き習得のための実践トレーニングも紹介
「SNS]「ビジネスチャット」「ノート」「会議資料・提案資料」

これを読んだから今日から「箇条書き思考」ができる!
・・とはいえないけど
マーケティングリサーチ会社「マクロミル」で著者が磨いた
報告技術を自分の文章に役立てていきたいと思う

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