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文学フリマ東京38というスタート。

5月19日(日)、東京流通センターにて文学フリマ38が開催された。
最後の東京流通センターでの開催であったり、入場が有料になったりと、いろいろ節目が重なるイベントだったが、無事大盛況で終わった。

僕は今回、このイベントに「余白者(よはくもの)」として出展していた。
憧れで大好きな先輩と「楽しいことやろう、好きなように表現しよう」て好き勝手に言い合ってスタートして、流れで文フリに応募をして、運よく当選したっていうのが今回の流れ。
なので、実は始動してまだ数か月しか経っていない。

屋号にもある「余白」は僕たちが共通して大事にしているものだから、自然とキーワードになった。
この活動を通して、少しでも人の心に「余白」を届けたいっていうのが僕たちの根っこにあって、そこに対して、それぞれ自分の得意な分野で表現していくっていうのがきっと行動指針だと思っている。

だからこそ、たぶんお互いの「余白」の解釈はまったく違うと思う。

僕は「余白」を「アソビ」だと思っている。
新しい価値観を取り入れたり、コンテンツに興味をもったり、他の人に目を向けたりするのも、全部アソビがないとできないことだと思う。時間的、金銭的余裕はもちろん、心の余裕も含めて。

僕自身の価値観として、余白を大切にしている人は、全員いろいろなコンテンツに触れている。多趣味だし、話の引き出しも多い。それでいて、自然に周りの事柄や人に気を配れる特徴があるように思う。
特に人に対する気配り。僕がそうありたいってのもあるが、それが一番余白が必要になってくることじゃないかなあって思っている。今はまだうまく言語化できないけれど。

そんなこんなで、記念すべきスタートになった今回の文フリ出展だが、実は僕はびっくりするほどなにもしていない。
本はどちらも先輩が創ったもので、僕は途中経過を聞きながら応援していただけなので、気がついたら2冊もできていたような感覚。本人はまったくもってそんな感覚ではなかったのだろうけれど。

とはいえ、僕の仕事はこれからで。主に余白が欲しいのにうまく作れない人、そもそも余白がないことに気がついていない人に、僕たちがなにかできることがないかって探すことが僕の仕事だ。
「余白者」としてコンテンツを産み出し、「ハセル書店」で実際に届けに会いにいく。
僕自身が救われた活字というコンテンツで、多くの人を救いたいという、僕の夢を叶えるためのスタートが今回の文フリ東京38だった。

結果としては想定以上。あっという間の5時間だった。
見本誌を手に取ってくださり、うんうんと噛み締めるようにゆっくりとページをめくり、「僕があなたに最期に伝えたいこと」を購入してくださったお客様から、その場で感想をもらった時、泣きそうになるほど喜んでいた先輩を見て、僕自身も嬉しくなった。
もちろん、こうした方がよかったかも、みたいな改善点もあったり、やりたいことも増えたので、また2人で詰めていって、この次、またその次と成長していければいいなあと思っている。



最後になりましたが、もともとチェックしていただいていたお客様、他のブースに出店されていたお客様、当日偶然見つけてくださり、購入してくださったお客様も本当にありがとうございました。

きっとご縁があっての出会いかと思いますので、もしこの本が少しでもあなたの「余白」になれたのなら幸いです。
次の12月1日(日)文学フリマ東京39にも出店予定ですので、ぜひまたブースにお越しください。
今後とも「余白者」をよろしくお願いいたします。

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