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ファイナンシャルプランナー×中小企業診断士の家計簿 18【家計やりくり⑩】生活費の節約:水道光熱費編、家電の買い替え

前回投稿で、月々の水道光熱費をさげるために、使用時間を見直したり、参考になるサイトを紹介しました。

この投稿では、家電の買い替えを行う時に、簡単に試算する方法を紹介します。

家電の買い替えで気を付けたいこと

家電の買い替えというと、気合はいりますよね。

それは、数万円から、時には、数十万円と、決して安くない買い物をするからですよね。どれを買うべきか、買ったものがほんとうにいいのか、なんてよく考え、いろんなサイトみて、口コミみて・・・

一般的に、AISUSという流れで、購入すると言われています。

AISASというのは、こんな感じですね。
A : Attention (認知)
I  : Interest (興味)
S : Search (検索)
A : Action (行動)
S : Share (共有)
これは、インターネット普及時代の購買モデルと言われているものですが、家電の場合は、少なからず、「検索」をされることかと思います。

しかし!!

ここで気を付けるべきは、家電やガジェット系が趣味でないならば、そして、家電を安く買いたい、買った後の水道光熱費も安く済ませたい、でも、性能には妥協したくないってひとは、検索しすぎることをお勧めしません。

理由は、これです↓↓
■ もはや性能差は、実感できない
■ 検索して口コミ読みまくる時間がムダ
■ 結局、買ったものに使い方を適応させる
■ 買って、長年使って、それがよかったかどうかは評価しない

ほとんどがあてはまると思いますが、少し説明を付けたすと、、、

■ もはや性能差は、実感できない

これ。家電とかの開発側は、数値目標とか設定して、がんばるのですが、実感につながるほどの改良って、ほとんどないか、改良前でも許容範囲の改良しかなかったりします。

いわゆるモデルチェンジと呼ばれる、コンセプトを変えてくる製品は別ですが、iPhoneの衝撃のようなものは、なかなかね・・・

最近は、このようなことがないよう、メーカー側も、開発工夫をしているみたいですが、メーカーにいた人間としては、どうしてもメーカーの自己満から抜け出せない感があるのです。

■ 検索して口コミ読みまくる時間がムダ

以前書いた食品を安く買いにいくのに、何十分もかけてとおくへいく場合と同様、時間>お金を意識すれば、ほんとうにムダです。

ムダでもいいじゃんってひとはまったく問題ないですが、おそらく、ここを意識されている方は、本当によくお金を稼いでる人がおおいので、意識してみるといいですね。

「自分の時間価値」

を一度考えてみるといいかもしれません。

弁護士とか、コンサルとかは、アワリーチャージ(業務請負時間による報酬)なので、自分の時間価値が算出しやすいですが、最低賃金額を考えれば、1時間あたり、1,000円前後にはなります。

ちなみに、職種別の単価一覧をまとめてますので、こちらを参考に。厚労省の統計データをもとに算出してます。

一応、表も貼っておきます。

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■ 結局、買ったものに使い方を適応させる

いやー人間って賢いもんで、住めば都的な感じで、使えば宝みたいなもんです。

使っていくうちに、自ら使いやすいように使うんですね。意識せずとも。

よっぽどでない限り、これは共通します。

よくよく考えれば、使い勝手わるいけど、まぁ、許容範囲だし、いっかってものが該当しそうですねw

■ 買って、長年使って、それがよかったかどうかは評価しない

評価したことありますか?

買う時は、あーだこーだめっちゃ検討するのに、買っちゃえば、もうそこまで気にしないっていうね。

買ったものはいいものだって思いこんだり正当化しようとしたりっていう側面があるかもですが、買って、例えば5年使ってみて、その他のものと比較して評価するって、できないんですよ。実際。

冷蔵庫に例えれば、2つ買って、
・消費電力による水道光熱費の違い
・使いやすさ
・性能
・寿命
とか、評価しないですよね。

しないしない。

する意味がない。ブロガーでレビューして、売上立てるなら別ですが、一般家庭ならしないですし、する必要ないですよね。

どうやって買うのが良さそうか

ということで、家電の買い替えには、留意点が多々あります。

では、どうやって買うのがいいのよって、ことですが、ざっくりこんな流れがいいと思います。

目的は、水道光熱費の削減、できるだけ少ない投資資金、としますね。

① 買い替えの家電性能を把握
② 家電量販店の売れ筋ランキングを上位5つ見る
③ サイズなど制約をクリアしそうなものに絞る
④ 消費電力の計算をする
⑤ ポイントやクレジット精算を考慮して買う

まぁ、30分くらいでしょうかね。十分な検討時間です。

ここも少し、補足します。

① これは、スペック・消費電力・寿命(今何年使ってるのか)あたりでいいですね。洗濯機なら容量とか乾燥がついているとか、そんなところです。

② どこの量販店でもやっているので、ポイントをためている、もしくは、近くにある量販店のもので十分です。

③ サイズや最低限の性能など制約条件はあると思いますので、それらを満たすものに絞ります。

④ 候補の家電と今の家電の消費電力差を出して、使用する時間を今の家電の寿命と同じとして、計算する。

例えば、今の家電の年間消費電力量(JIS規格で定められています)が、450 kWh/年として、候補の家電は、250 kWh/年とすると、

( 450 - 250 ) × 約27円/kWh × 5年 = 27,000円

となります。

つまり、今の家電から買い替えると、約3万円ほどになる!わけです。

家電の対象が、6万円だとすると、がんばって10年使おう!ってことになりますね。

⑤ ここは意識されている方が多いと思いますが、ポイントで10%分はもはや普通になってきているので、いままで貯めた分や、今回分を他にいかすなど、ポイ活はしっかりやってください。

加えて、クレジットカードの方でもポイ活をしっかりやっておくことです。

これで、10~11%、時には、15%以上の還元が見込めますので。

まとめ

このスキームを通せば、少なくとも買う時の納得感を得られつつ、〇〇年使おうっていう、モノを大事にする精神も生まれて、長く使えることにもなります。

そういうこともあり、特に、④の消費電力の計算をやってみるといいかもしれませんね。10年前の家電と比べるとだいたい3分の2~2分の1くらいの消費電力になっている(省エネ)と期待できますよ~。

こんなことを考えながら、家電を買うといいのではないでしょうか。

ぜひ参考にしてみてください!

有栖ケンタ

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