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エンジニアとして日々のインプット/アウトプットの比率に悩んだ現状の結論

何について書くのか

私は現在約2年ほどエンジニアとして働いています。
自己研鑽と称して色々なことに手を出しながら、数多くの挫折も経験してきました。

そんな中で日々のアウトプット/インプットをどうコントロールしていくべきかという点について考える機会があったので思考の流れと現状の結論について記載します。

背景

今回の議題について考えるようになった背景はいたってシンプルです。
それは、ジュニアなエンジニアとして働いている中で「エンジニアとして成長したいが、どう行動すべきか分からない」という不安感です。

理想のエンジニア像に近づきたいけれど、足りないことが多すぎて何から手をつけけばいいのか分からない。。。
仮に手を付けるものを決めたとしても具体的なアクションが継続しない。。。
という状況で不安は募るばかりでした。

またエンジニアの学習法について少し調べてみると「アウトプットあるのみ!個人でもコードを書いて公開せよ!!」みたいな記事があり、理解はできるものの日々の業務や技術以外に使う時間(私の場合、英語や読書、趣味の時間など)もあるので継続が難しいみたいな状況でもありました。

エンジニアとしての価値

最初にエンジニアとしての価値とは何ぞやということについて考えてみました。
「エンジニアとして成長する」=「エンジニアとしての価値を高める」ということなので自分なりのエンジニアとしての価値を言語化する必要があると感じたからです。

私が考えるエンジニアとしての価値は「ユーザに使ってもらえるプロダクトを作ること」だと考えています。
つまり、プロダクトを作ることが価値であり、アウトプットしてなんぼということです。

ただしプロダクトを作るうえで知っておくべき知識も存在するため、アウトプットすることとアウトプットするためにインプットすることのバランスが大切だ(結局)ということが自分の言葉で表現できました。

最適なアウトプット環境

次にアウトプットを継続するためにはどうするべきかについて考えました。
これまでの人生でインプットには一定慣れており、本を読んだりネットで調べたりすること自体はある程度継続する自信があったためです。

アウトプットを継続するための最適な環境はどこかと考えた結果、私の結論は「本業」でした。
本業はこれからの人生の中で一番時間を使いますし、たいていの場合否が応でも平日は毎日継続します。

つまり本業でしっかりアウトプットすれば、後の時間はインプットをすることでバランスが取れるのではないか。というのが現状の持論です。

エンジニアとしての価値であるアウトプットの質を上げるためには、質の高いアウトプットが求められる環境に本業として身を置くのが最優先であると結論づけました。

質の高いアウトプットが求められる環境

では、エンジニアとして質の高いアウトプットが求められる環境とはどんな場所かという点について考える必要が出てきました。

「求められる」というと少し受動的な印象も受けるため、エンジニアとしてのアウトプットの質を高められる環境とも言い換えてみました。

「エンジニアとしてのアウトプット」=「プロダクト」というのは先に言語化していたので、換言すると考えるべきは「質の高いプロダクトが求められる環境」or「プロダクトの質を高められる環境」ということになります。

それぞれについて自分なりに必要な要素を書いてみました。
●質の高いプロダクトが求められる環境
→ユーザの期待値が高い、競合が強い
●プロダクトの質を高められる環境
→開発に集中できる、質を追い求めるメンバーがいる

まとめると、
ユーザの期待値が高く競合も強いフィールドでプロダクトの質にコミットするメンバーと開発に集中できる環境
が本業として最適であるということです。

プロダクトの質

少し話は逸れますが、プロダクトの質についても言語化したいと思います。

私の中では、まず前提として「ユーザが持つ課題の本質を解決できる(しようとしている)プロダクトである」ことが重要です。
表面的なユーザの課題感の解決だけでなく、そこから示唆されるユーザが本当にやりたいことを実現させてくれるプロダクトである(を目指している)が一番のポイントだと思っています。

その中でプロダクトを利用することに対する障壁をどれだけ取り除けているかがプロダクトの質だと思います。
障壁の例としては、パフォーマンス、利用可能な環境(PC or モバイルとか)、セキュリティ、ユースケースの柔軟性、導入コストなどです。
プロダクトの種類やユーザによって気にする部分や優先順位は変わってくると思いますが、これらの障壁が限りなくゼロに近いプロダクトは質が高いと言えると思います。
そしてこの障壁を取り除くことがエンジニアとしての価値だとも思います。

結論

結局のところエンジニアとしての価値を高めたいという自分の願望を叶えるには、質の高いプロダクトを提供することを本業として、プライベートでは技術を含む様々なインプットをすることが必要だと結論づけました。

そんな考えのもとSaaS企業への転職を決めたわけなので(退職エントリ)、これからも本業にしっかりコミットします。

あくまで現状の結論なので本業にコミットした先に見えた景色で次のステップを考えていく所存です。


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