見出し画像

アリカサウナ見聞録~御殿場プレミアム・アウトレット敷地内日帰り温泉 木の花の湯編~

はじめに

 御殿場にアウトレットがあることはみなさんもご存知だろう。最近(?)静岡ローカルのファミリーレストランである「さわやか」も店舗が入り、GWには大変な賑わいを見せていた。休日の三時間待ちくらいは他の店舗でも見たことがあったが、今日は平日だから大丈夫だろうという軽い気持ちで12時前くらいに行ったら五時間待ちだった。美味しいけど、五時間待ってまで食べるほど特別視しないほうが良いと思う。そうであってくれないと本当に食べることができないから。とまあ舐めた感じでアウトレットに行き、無事撃沈したアリカだったが、実は本命はそこではなかったから傷は浅いのである。一番の目的はアリカが人生で最もととのったサウナである「木の花の湯」に行くことであった。

御殿場プレミアム・アウトレット敷地内日帰り温泉 木の花の湯

 正式名称が本当にこれなのかわからないが、公式サイトのページ名がそうなっているからそう表記している。

 御殿場のアウトレットは数年前にヒルサイドというエリアが増築され、店舗が増えた。「さわやか」もそのうちの一つである。ここ「花の木の湯」も同様に、増築に伴い、2019年12月にできたため、施設自体が新しい。温泉施設がきれいであるというのは、清潔感があって非常に嬉しいポイントである。
 チェックインをするとバスタオルとボディタオルが借りられる。館内着や歯ブラシなどは追加料金である。元の料金が1600円で、アウトレットで1000円以上買い物をしていると200円引きになる。また、13時までの入館で400円引きになるのでロケーションに対してお得感は満載である。(すべて大人料金の話)
 湯船は内湯として90cmの浴槽、炭酸風呂、座湯がある。座湯に座ると富士山が見られる。また、露天風呂も立ち湯と展望風呂があり、どちらも富士山を見ることができる。施設自体が標高の高いところにあるため、ロケーションはトップクラスであろう。効能や立位浴の効果などは公式サイト参照。
 サウナはフィンランド式が一つ。大きなテレビがあるのも嬉しいが、窓が設けられておりここからも富士山が見られる。富士山推しである。サウナハットをかけられるフックがあることが地味に嬉しい。温度は90度くらい。
 水風呂は15度から16度ほど。水深は少し深めで、腰をついてゆっくり、という感じではない。潜って全身を浸からせるにはちょうどいい水深である。多分それを前提として作られていると思う。特に表記があったわけではないけれど。
 ちなみに、貸し切り個室温泉というのもある。いわゆる家族風呂のようなものだ。サウナがないため、今回の記事には関係ないけれど、サウナに興味はないが、ゆったり温泉に浸かりたいという人には、そういう選択肢も用意されている。

感想

 ここのサウナ、実は温度自体は高い方ではないと思う。平均的なサウナというか、もっと暑いサウナはいくらでもある。だがロウリュサービスが凄まじい。アリカもロウリュをたくさん体験したことがあるわけではないから、もしかしたらこれも平均的なのかもしれないが、とにかく凄まじかった。何が凄まじいかと言うと、その量である。150センチほど(熱波師さんの身長と対比したら多分それくらいだと思う)積まれたサウナストーンにアロマ水をかける。とにかくかける。大きめのボウルいっぱいに用意されたアロマ水をとにかくかける。ロウリュは一、二杯かけるだけでもかなり体感温度が上がる。それを15杯弱(多分。暑すぎて数えていられない)くらいかけていた。初めはイキって最上段にいたのだが、壁から跳ね返ってくる熱波に耐えきれず、ボウルの水が半分くらいになったところで一段下がった。半ば意地でアロマ水が切れ、扇いでもらうところまで耐えたが、そこだけで12分ほど経っていたように思う。想像の倍以上の暑さと時間で、体がヒリヒリと燃えていた。
 水風呂に2分浸かり(最近2分にしている。外気とサウナの温度、時間に合わせて変えるのが良いと最近気づいた。)、外に用意されている椅子に腰掛けると、尋常じゃない心地よさに襲われた。無重力というか、体が内側に収束していくというか、そのような感覚である。これが「ととのっている」という状態なのかわからない(感覚的な話のため)が、普通に生活しているだけでは味わえない感覚である。ロウリュを耐えた甲斐があったというものだ。その後に入った露天風呂も大層気持ちよかった。5月の晴れた日というのも、この成功体験に関わっていると思う。
 施設内にある休息房にてオロポを飲んだ。コップにオロナミンCとポカリを渡されて自分で作る式である。普通に割高だが、そんなことは気にならないくらいにサウナ後に飲むオロポはいい。何なのだろう。多分暗示である。休息房は様々な本や漫画を読みながらゆったりと寝そべれるスペースが多く用意されているため、買い物を終えて一息、と思ったらあっという間に時間が過ぎてしまうポテンシャルを秘めている。ホテルも併設されているため、思わず泊まりたくなってしまう。いつか泊まろう。

終わりに

 いろんな種類の浴槽やサウナがあったり、派手だったりするわけではないが、必要なものはしっかりと取り揃えられていて、値段以上の体験ができる、そんな施設であると思う。晴れているかどうかでポテンシャルが大きく変わってくるため、晴れた日にアウトレットで買い物をしたあとに行ってみるというのが良いのではないだろうか。
 御殿場プレミアム・アウトレットには「さわやか」以外にも目玉スポットはあるということをしっかりと伝えたい。しかし「さわやか」はファミレスであるため、値段がお手頃で、なおかつ値段以上の美味しさが保証されているので行きたくなるのもわかる。今度静岡市に行って「さわやか」を食べたい。サウナしきじもあるし。
 もしかして静岡県って、とても良いところなのかもしれない。静岡のポテンシャルの高さ、多くの人に体感してほしい。
 最後に、帰りがけに撮った夕日と富士山を添えて。

静岡側から見ると周りに山がないから本当に富士山がドカンと見えて良い感じ。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?