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26.闘いましょう!

 離婚に強そうな弁護士事務所でも意気消沈。負けるかもしれないなんて、考えてたくもなかったから。なんで、こんなことが許されるのか全く納得できませんでした。警察にも見放され、弁護士にも見放された、そんな気分でした。

 でもまだまだ諦めるわけにはいきません。次は、先輩が教えてくれた家庭法律相談センターに行きました。今までの先生とは雰囲気の違う、何だかほんわかした雰囲気の先生。私の話をとっても真剣に聞いてくれて、ほんわかしているけど芯が強そうなそんな印象の先生でした。私の話をしっかりと聞きながら、時に「こんなことは許せない!放っては置けない!なんとかしないと!」と怒りながらたくさんメモを取ってくれていて、なんかその姿がとても頼りがいがあるように見えたし、正義感に満ち溢れて見えました。「この先生にお願いしたい!」と思いながらも、受けてもらえるかどうかとても不安でした。恐る恐る引き受けて下さるか聞いてみました。「もちろんです!」と言ってくれて、すぐにお願いすることを決めました。

 ようやく、一歩踏み出せそうな気がしました。

 あとから感じたのですが、実はこの先生は特許専門の弁護士さんで、離婚専門ではありませんでした。なので、連れ去りの案件がとても面倒で、とても大変で、連れ去った側の弁護よりも、何倍も何十倍も厄介であるというをご存知なかったのかもしれないなぁと・・・

 でも、連れ去りのこと、離婚こと、過去の判例のこと、たくさん調べてくれて、迅速丁寧、そして誠心誠意やって下さり、アドバイスも法的手続きもとても的確だったと思います。あと、最後の最後まで、ずっと励まし続けてくれました。

 こうして私は①監護者指定の審判②子の引き渡しの審判③子の引き渡し審判前の仮処分の3本セットの申し立て(※ごく稀に人身保護法を適応させることもあるそうです。)をすることになりました。

次の話


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