「View(ビュー)」というカタチから入る【ユタカジン】
おつかれさまです。
この『ユタカジン』は「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマに、複数のタスクシューターが交代で時間との向き合い方、タスクシュートの使い方、ひいては人生観などを語っていくマガジン連載です。
月曜日はわたし、「タスクシュート認定トレーナー」、そして「タスクシューター界のジェームズ・ボンド」ことありひとが担当します。
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「モード」の可能性
以前、『ユタカジン』で「モード」について書いたことがあります。
このときは
タスクシュート独自の概念である「モード」を意識するとことで、時間の感じ方を変えられる
そして場所や状況をコントロールすることである意味、モードを強制してしまう
的な話をしました。
記事に取り上げるくらい、最近のわたしのなかで「モード」という存在がどんどん大きくなりつつあります。
認定トレーナーとしては、「モード」はタスクの属性情報であり、そのタスクを取り組むときにどういう動作でのぞむか?を表現するラベル的なものとして説明します
そして、この属性情報はプラン作成時の参考にするために使います。これが、「モード」の功利的な存在価値です。
ただ、わたし自身は「モード」という概念をもっと拡張したものとして捉えて良いんじゃないないかと思うのです。
「モード」のおもしろいところは、同じタスクに対しても全く異なる意味で付与できる属性情報という点です。
例えば、「皿洗い」ひとつをとっても「集中モード」でやるのか「単純作業モード」でやるのか、はたまた「ダラダラモード」でやるのかを自身で選べます。
これ同じ属性情報である「プロジェクト」とは全く異なる性質です。
「たすくま」にはもともとあり、TaskChute Cloudとしては2から追加された概念として「タグ」がありますが、こちらは同一タスクに複数付けることができ、より分析を目的とした色合いが強いという点で、やはり「モード」とは異なります。
「ありひとは、なにをそんなに「モード」に熱く語ってんだ?」ってのいうのがイマイチ伝たわない気がするのですが、わたしが最近頭を巡らせている問いが
をずっと考えているのです。もっと言えば、「モード」の選び方で幸福に影響を与えられるのではないか?なんて仮説を立てています。
なので、タスクシュートの「モード」からはじまりつつも、自分が今扱っているモードはもっと大きな概念の話になってますね。
とはいえ、急に「人生」なんて大きな話を出されてもって感じもするのでもう少し目線を身近に持ってきます。
例えば、「シングルタスク」「マルチタスク」っていう言葉があります。
『ユタカジン』読者のみなさまだとタスク管理に興味がある方が多いので、「シングルタスク」のほうが効率が良く、「マルチタスク」のほうが効率が悪いなんて話は聞いたことがあるかと思います。
わたしも、基本はそのスタンスに則りTaskChute Cloud 2は基本的に「シングルタスクモード」で利用しています。
でも、実は「マルチタスクモード」でありたいと思うときもあるんですよね。
それは電車での移動中です。
わたしはA地点からB地点までの移動もタスクとして、その移動時間をタスクシュートに記録しています。
一方で、移動中に本を読んだり、Ankiを消化していた場合はその時間も記録したい派です。
現行のTaskChute Cloud時代は「シングルタスクモード」か「マルチタスクモード」かを都度、設定画面までいって変更→保存する必要があり、電車に乗るときだけ、それを行うのは正直煩わしかったんです
なので、例えば通勤で電車に乗る時はとりあえず「通勤」というタスクを実行後すぐに完了させてしまい、以降は電車内でやったタスクを記録していました。
そして、目的到着後「通勤」タスクの終了時刻を手で修正する、そんなやり方をしていました。
しかし、TaskChute Cloud 2(以下、TCC2)はありがたいことにViewごとにシングルタスクモードとマルチタスクモードを切り替えることができます。
わたしはPCで使う用を「Main」、スマホで使う用は表示項目を減らした「Simple」というViewで分けており、「Simple」のほうはマルチタスクモードにしています。
これによって、設定変更せずともビューを切り替えることでシングルタスクモードとマルチタスクモードを切り替えられるのです。
Viewで「モード」を表現する
さて、わたしは勝手ながらこのTCC2でのViewの表現力にめちゃくちゃ可能性を感じています。
というのも、冒頭の話に戻って「"モード"を意識して、人生を豊かにしようぜ!」って言われても、とはいえどうしたらいいのかわかりづらいと思うのです。
この記事に絡めると「行動と言葉の世界」にまで落とし込めてないというか。
しかも、モードって別にカタチのあるものではないですよね。
それを行動レベルカタチとして表現するのがTCC2のViewなんじゃないかと思っているのです。
前述の「シングルタスクモード」と「マルチタスクモード」というのはかなり身近な例です。Viewを切り替えることで機能的にも気持ち的にもモードの切り替えができるのです。
もう少し例をあげてみましょう。
タスクシュート的考えでは、「ログこそが現実であり、その現実を受け入れてあげることが大切」という話が出てきます。
これも言うは簡単ですが、なかなかマインドセットとして定着させるのは難しい。
先送りタスクがあるとなおさらです。
でも、TCC2ではデフォルトで「Only Log(ログのみ)」というフィルタが準備されています。
名前の通り、実行されたタスク=ログのみを表示するためのフィルタです。
このフィルタをViewとして保存して、レビューのときに活用することで「現実を受け入れるモード」に自然に入ることができるのです。
「これだけのことをやった自分を褒めるモード」でもありかもしれませんね。
この考えを拡張すれば、例えば「順算モードになれるためのView」とか「逆算モードになるためのView」とかも作れると思っています。
で、究極的には「人生を豊かにするモードになれるためのView」も目指せると思うのです。
じゃあどんなViewにすればいいのか?
それは……。
まだわかりません(笑
自分も試行錯誤中です。
ただ最近はどんなタスクをやるか?より、そのタスクをどういう「モード」でやるか?が大切。そんなふうに思うのです。そして、そのモードを駆使する手段として「View」が大きな要になりそう、そんな予感があります。
今日はこのへんで。
ありひとでした。
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