見出し画像

シン・「1度しか触らない」ルール【ユタカジン】

おつかれさまです。

この『ユタカジン』は「自分らしい時間的豊かさを追求する」をテーマに、複数のタスクシューターが交代で時間との向き合い方、タスクシュートの使い方、ひいては人生観などを語っていくマガジン連載です。

月曜日はわたし、「タスクシュート認定トレーナー」、そして「タスクシューター界のジェームズ・ボンド」ことありひとが担当します。

***

タスクシュート協会理事のjMatsuzakiさんと佐々木正悟さんがパーソナリティを務めるPodcast『3 Ways』が8月から配信されるようになりました。

「TaskChute Cloud 2におけるノート術」から「心をえぐられるマンガ」までお二人ならではのユニークかつ示唆に富んだテーマで毎回語られており、更新を楽しみにしている音声発信のひとつです。

そんな『3 Ways』の8/29更新回「TaskCute Cloud 2にはInboxがない」というテーマがめちゃくちゃおもしろかったので、今日はその話を。

Inboxといえば、日本語で言えば「受信箱」。現代においてはGmailが一般的に普及したので、Inboxがどういうものかイメージ出来る人は多くなったと思います。

タスク管理におけるInboxとは、「思いついたこと」「やらないきゃいけなくなったこと」を忘れないようにとりあえずそこに放り込んでおいて、後ほど整理するための場所のことを指します。

Inboxを採用しているタスク管理ツールは多いです。かの有名なGTDにも組み込まれてるのが大きいと思われます(というかタスク管理においてはGTDがInbox発祥なんですかね?)。

しかし、本発信では基本的にInboxを不要説をお二人とも唱えていて、その思想からTaskChute Cloud 2(もっと言えば、今のところ存在するタスクシュート用の公式ツール全般)にはInboxがないという話がされています。

なぜInboxがないのか。

詳細はぜひ番組本編を聞いていただきたいのですが、結論をざっくり言ってしまえば「Inboxは整理しきれず、あふれることが目に見えているから」と言えるでしょう。

ユタカジンではよくでてくる文脈ですが、現代において、やるべきこと、やらなければいけないこと、やりたいことは文字通り無限にあふれてきます。

それを一時的な受け皿であるInboxに集めておいたとしても、いつかは破綻するのがわかりきっている。

いくら貯めて後ほど整理しようとしようが、できないものはできない。それくらい我々のの周りにはタスクが溢れているということでしょう。

仮にInboxがなくて、やるべきこと、やりたいことが頭から抜け落ちてしまったり、忘れてしまったりしたとしてもそれが「自然だ」とjMatsuzakiさんはおっしゃいます。

本当に必要なことをであれば、Inboxに置いておかなくてもまた現れてくるでしょうし、現れないのであればその程度のことだったということでしょう。

この話を聞いて、わたしはとある本を思い出しました。それが『1440分の使い方』というタスク管理・時間管理術の本です。

わたしもタスクシュートに行き着くまではいろんなタスク管理や時間管理に関するビジネス書を読み漁りました。

その中でも本書は結構初期の頃に読んだのですが、割と記憶に残っている良い本だったように思えます。

本書は1日=24時間を「分」で捉えます。24時間は1440分です。

そして、1分もあればいろんなことが出来るという前提に立ち、「1日はその1分が1440回しかない」というメッセージから時間への価値観に訴えかける内容になっています。

「時間は貴重な資源だ」と主張する感じはビジネス書の常套手段感はあるものの、「1分あるだけで意外といろんなことが出来る」という点については今読んでも共感できます。

そんな本書で紹介されているのが「1度しか触らない」ルールです。

これはあらゆることをその場で対処しきってしまうことを習慣化してしまおうという考え方です。

例えば、郵便物。玄関の郵便受けからまとめて回収した郵便物をざっと差出人を目を通して、あきらかにいらないものは捨てるけど、必要そうなものは一旦机の上にまとめておいたりしてしまうことはないでしょうか。

後ほどまとまった時間で処理することになると思うのですが、そのときにまた上から郵便物の内容を確認する必要があります。

メールも同様です。一度開いたメールを後で返信しようとすると、また最初からそのメールを読み直す必要があります。

そうではなくて、触ったタイミングで処理しきってしまうことを徹底するのが「1度しか触らない」ルールです。

お気づきの方もいらっしゃるかもですがこの本での伝えたいことは、冒頭のjさんと佐々木さんのInboxが不要の主張とは若干ニュアンスが異なります。

というのも、「1度しか触らない」ルールの根底にあるのはGTDと同じく5分以内で終わるタスクはすぐにやってしまえというメッセージと同じだからです。

ただ、これをわたしなりに勝手に解釈し直しました。

すなわち「基本は1度しか触らない。そして触ったものは対処しきる。対処しきれないのであればそもそも触らない。触らないまま消え去っていくのであれば、それはそれでいい」というでスタンスです。

やるべきこと・やりたいことはすぐに手を付ける。1度しか触らない覚悟で手を付ける。手がつけられないのであれば、Inboxに仮置きせず、いさぎよく捨ててしまう、または忘れてしまう。

これが現代でも機能する新しい「1度しか触らない」ルールなんじゃないかとPodcastを聞いてて思ったのです。

今日はこのへんで。
ありひとでした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?