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わたしにとって半沢直樹は近藤の物語

 今、絶賛盛り上がり中のTBSドラマ『半沢直樹』。一緒に盛り上がりたいところであるが、妻が前シリーズを観てないということで、この夏休み、Paraviで一気観した。

 改めて観てやっぱりおもしろかったので、今日は放送中のSeason 2ではなくSeason 1(2013年版)について感じたことをつらつらと。ちなみにSeason 1のネタバレありきで書くので、今から観ようと思ってる方はご注意ください。

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 元々、大河ドラマ『新選組!』の山南さんで堺雅人のファンになったわたしは、当時『半沢直樹』が爆アタリしたことに、「ついに堺雅人の時代が来たか」と非常に勝手な悦にひとり浸ってたわけだが、今回見直してずっと目が離せなかったのは滝藤賢一演じる近藤だった。

 近藤よ……。おまえは弱い。弱すぎる。だけど、めちゃくちゃ人間らしくて好きだぞ。

 放送時はわたしはまだ学生で、当然養うべき家族もいなかった。でも今はサラリーマンだし、家族もできた。だからなのか、今回一気観していくなかで近藤の行動ひとつひとつに考えを巡らせてしまった。

 「自分も同じように会社に潰されたらあんな風に立ち直れるだろうか」「同じように大和田常務に取引を持ちかけられたら、自分はNoといえるだろうか。家族の幸せを願った近藤を誰が責められるのか」とかとか。

 特にわたしの会社、というか私が務めるIT業界はメンタルをやられて休職してしまう人は少なからずいる。入社してそういう先輩を何人か見てきた。あのドラマは誇張されてるとはいえ、自分が同じ状況にならないとは言い切れない。

 だから、不器用なりに家族のため、会社のため、仲間のために戦う近藤が今回は半沢よりかっこよく見えたし、よりリアルなキャラクターに見えたんだよね。

 そして、その近藤を支えた同期3人組の友情。ベタベタだけどやっぱ最高。ドラマを観ながら何回「友だちがいるっていいね」と言ったことか。

 近藤の裏切り……と言っていいかわからないけど、あんな行動があったにも関わらずあの3人が最後まで決別せず、友人のままでいられたことが自分のことのように嬉しかったし、決別していたらわたしの中でそこまで名作にはならなかっただろうなと。当時はミッチー演じる渡真なんか絶対なにかしら裏切ると思ってたけどw

 残念ながら、Season 2には近藤は出演してないみたいだけど、渡真はいるそうで。あとみんな大好き大和田常務もとい、大和田取締役もご顕在ということもありSeason 2も楽しみ。

 ところで、時代が時代だし、前作から7年経ってるけど、Zoomでのリモート土下座とかになってないよね?

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