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【読書メモ】樺沢紫苑『神・時間術: 脳のパフォーマンスを最大まで引き出す』

概要と感想

 精神科医による時間術をテーマにした本。著者はベストセラー『読んだら忘れない読書術書』の樺沢紫苑先生。最近だったら『アウトプット大全』大ベストセラーでしたね。

 本書もちょくちょく書店で見かけてて気になっていたので、図書館で借りてきた。

 感想としては、書いてるあることは脳科学と筆者の経験にもとづいた真っ当な内容でだし、文体も読みやすかった。

 ただ本書が発売された2017年当時では最先端だったかもしれないけど、今となってはどの時間術の方にも書かれている内容で、目新しい情報はなかったかな。

 「脳のゴールデンタイム」っていうキーワードは樺沢先生が一般に普及させたらしいから、この本がはしりの時間術も多いのかもしれないけど。

 一冊でも時間術の本を読んだことある人や、下記の読書メモを見てだいたいどんな内容かイメージが湧く人は読まなくてもいいと思う。

 もちろん全く刺さらなかったわけではなく、「集中力を高めるという幻想は捨て、集中力の高い時間に集中力の必要な仕事をせよ」という筆者の主張にはあらためてハッとさせられた。

 どうしても特別な時間術やスキルによる集中力向上があるんじゃないかと思って、この手のビジネス書から卒業できないわたしだけど、結局のところ「脳のゴールデンタイム」、例えば朝の時間を死守することが重要なのである。

 ましてその時間にメールチェックをするなんてもってのほからしい。気をつけねば。

読書メモ

■「集中力の高い時間」=「起床後の2〜3時間」、「休憩した直後」、「終了間際の時間帯」、「締め切りの前日」

■15・45・90の法則
→15分、45分、90分で集中力の波がくる

■自分で制限時間を課す「ストップウォッチ仕事術」
→脳科学者の茂木先生、明治大学の齋藤孝教授も実践

■始業直後の30分を大切に
→アメリカ人からすると「日本人はお茶を飲んだり、新聞を読んだり、ダラダラしてるから残業するんだ」ってみえてる

■日本人は「9時出社」、アメリカ人は「9時からベストパフォーマンスで仕事を開始」

■朝スッキリ起きるコツは「朝シャワー」

■朝一番やってはいけないことは「TVを観ること」

■休憩中一番やってはいけないことは「スマホをみること」


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