劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』 感想 | 長男だろうが、全集中だろうが泣く
今や社会現象と言っても過言ではないだろう『鬼滅の刃』の劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』を観てきた。
最近は割と毎日忙しく、22時までお仕事がデフォルトになりつつにもかかわらず、定時退社して上映日初日である10/16に観てきてしまった。
結局、観てから一週間経ってしまったけれど遅ればせながら感想を綴っておく。ネタバレありきで、遠慮なく内容に触れるので、まだ観てない方、原作未読の方はご注意ください。
いや、もう普通に泣いた。観る前から泣くだろうなぁとなんとなく感じてて、ハンカチを持っていったけど、予想通りだった。見事に号泣。というか、これ観て泣かんやつおる?って感じ。
レイトショーだったもあり、劇場に来てた人たちも中・高生や親子っていうよりかは、大学生やうちみたいな夫婦が多かった気がするけど、泣いている人多かった。
もともと無限列車編、というか後半の猗窩座戦は原作の中でもTOP5に入る好きなエピソードで、今回の映画化を聞いたときから、かなり楽しみにしてきた。
一方で、好きなエピソードだけにどんな仕上がりになるか不安もそれなりにあり、今思えばありえない心配なのだが、「そもそも猗窩座が出なかったらどうしよう〜」なんて話を妻にしてたりして。(だって予告で全く登場する気配がなかったので……)
でも、いざ観たらそんな心配はまさに杞憂で終わる。映像美、戦闘の描写、BGM、どこをとっても素晴らしく、余計なことをせず、マンガの良い部分を取りこぼすことも無く、そして強調すべき点は強調する。
原作を見事に映画として「昇華」させてくれていた作品だったと思う。
特に、『鬼滅の刃』の原作は戦闘シーン内のアクションが細かく描写されるタイプのマンガではないので(結構エフェクトでバーンと描いちゃうイメージ)、猗窩座と煉獄さんの戦闘シーンはその辺うまく補完してたと思う。
そして何よりも良かったのは、炭治郎が逃亡する猗窩座に、煉獄さんの勝利を訴えるシーン。わたしが猗窩座編で最も好きな場面であり、コレを観に来たと言っても過言ではない本作のハイライト。
ここがめちゃくちゃ良かった……。もともとある炭治郎のキャラクター性に加えて、TVアニメの中で花江さんが作りこんできた、誠実で、正義感が強くて、そしてまだまだ弱い不器用な主人公の心の叫びが、もうほんとグッと来て。劇場では妻とふたりでひとつのハンカチを取り合うことになる。
このシーンがあったからこそ、煉獄さんの死が観る側に一段と感動を与えたと思う。
あとは猗窩座の声が石田彰さんだったのも、地味にうれしかったポイントでしたね。誰が担当するのかずっと気になってたし。
登場の第一声で石田さんってわかったときは、心のなかで「そうきたかー!!」って叫ぶわたし。ゲスト声優としては申し分ない配役。
最初はちょっと声が高すぎるかなと思ったけど、そこは大御所ベテラン。すぐに引き込まれた。こりゃ猗窩座過去編も楽しみですな。過去編もアニメ化されたら絶対泣くけど。
ということで、マンガ原作のアニメ映画を劇場で観るなんて、『ONE PIECE FILM Z』(あれは映画オリジナル作品だから、ちょっと毛色違うけど)以来だったけど、大満足の作品でした。
どこまでこの「鬼滅」人気が続くかわからないけど、アニメ二期が無事始まったらいいな。
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