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「Pop」で「Clean」な色彩

最近気づいてしまった。
衛生に関わる製品は白と青が多い。

歯磨き粉のチューブ 洗濯洗剤 食器洗剤 マキロン 歯ブラシ 洗濯機 空気清浄機 除菌シート 消臭剤 ・・・・・・・・・

白い色には「清らかさ」がついてくるみたいだ。
それは空が白と青で構成されている事などから始まる根源的な感覚
空を見上げるしかない人間にとって白と青は憧れの色だ。

白を目指すことと同時に茶色はかなり蔑まれてきた。



白が中心になる「浄化」



うっすらと存在する白色至上的な感覚は、単なる色彩か?
色に纏わるイメージが 力 を持っている。
元々概念の色に優劣があってはならない。

ただ、色のイメージが「好きな色」を越えて
「良い色」を生み出してしまうのではないだろうか。

その代表として私は「白と青」に注意したい。



「未来都市」の画像を検索してみて欲しい
大体の色彩が白と青で構成されていることが分かる。
白と青を私は否定できない。

綺麗な色だと思う。

空や海は見飽きない。


しかし「綺麗」が「キレイ」になってはいけない。
反対に汚い色という概念を生み出してもいけないだろう。

色彩の美的感覚を衛生と繋げてはだめだ

「白の中の黒や茶と黄色を排除する
そのことをもう一度考え直したい。」


色にまつわる美的感覚と浄・不浄の感覚が人間の根底で働いている。

美しいものはclean
これは人間の感覚の問題だ。


PCやスマートフォンの画面の中は全てがデザインされた「美しい」もの。
風景の写真もコントラストを強めに。
人の顔も肌は白く、眼は大きく。

むしろそうしないといけない。

あらゆる行動を決定する そうその1タップを促すための直感的なデザインそれが全てだ。それが個人の決断の重大さを遠ざけてくれる。

目指されるのは「Pop」で「Clean」


お金を払う行動も、誰かを追い詰める行動も、すべてが画面の中のデザインの「Pop」で「Clean」な色彩を通じて行われるようになってしまった。それらが直感を促してくる。

もう画面の文字に注意を向けるだけでは済まない、
色彩に注意を向けなくてはならないようだ。




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