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立誠小学校「おもいでのよせがき」

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元・立誠小学校では、小学校跡地活用プロジェクトとして、立誠・文化のまちプロジェクト〜立誠・文化のまち運営委員会を組織し、芸術・文化発信の場として活動を続けて参りましたが、ここで現… もっと読む
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#た行

タムラ タケシ (P-hour )

P-hourでの初めての開催は2009年のことだから10年も前になる。それから大小様々な企画を講堂や職員室、自彊室、2階の廊下などで開催した。ここでしかできないことが沢山ある特別な場所だった。それが実現したのは地域の人たちと管理をするスタッフの場所を大事にしている気持ちがあるからこそだったと思う。特に講堂にあるピアノに焦点を当てた企画は、アーティストにも好評で「あの曲はこのピアノだったからできたんだ」と後日聞くこともあったほどだった。講堂は意外なほどアコースティックな音がよく

タカハシ(京都の演劇人にインタビュー 頭を下げれば大丈夫 www.intvw.net)

元・立誠小学校は遺跡であった。この建物の中に付けられた傷や汚れの一つ一つに何かの過去が宿っている。そういう痕跡の全てがこの世から姿を消す事についてどう感じれば良いのだろう。例えば、清々しい気分になればいいのか。または単純に惜寂か。この施設で上演された様々な催しの中で、私にとって最も面白かったのはイッパイアンテナという劇団が上演した「ドリリズム」という作品だった。閉校である小学校の職員室で繰り広げられる、単なるばか騒ぎだった。あの下らない騒ぎは、まだ収集も付かずにここの空間に響

玉木 青(飄々舎)

なにかを思いつかせる場所が、京都にはあります。水曜どうでしょうディレクター陣との秋のお祭り。立誠に甘えに甘えた飄々舎での企画会議ライブ。講演、演劇、各種イベント。その企画書を書いたのは立誠小学校という場所でした。あこがれとなつかしさが同居する場所に、もっと企画書を書いてほしいと思います。

DAN

トラベリングコーヒーの居心地が良すぎて、普段2杯もおかわりしないのに時間も忘れてずっといた思い出があります。ここの卒業生でも何回も来たことあるような人間ではないけど、ノスタルジーな気持ち、居心地の良さ、どれもが素敵でした。ありがとう。

dj sancon(ESSENTIAL/BEAT TRICKS)

自分がDJプレイした過去ベスト3に入るのが WILD STYLE 京都公開記念 Block Party !@TRAVELING COFFEE(元・立誠小学校1F 職員室)です!大人から小さい子どもまでみんなで楽しめた最高の時間でした!美味しい珈琲にHIP HOPが融合したあの時間を忘れる事は無いでしょう!

谷口 正晃(映画監督)

校舎に一歩踏み入れると、ただならぬ「気配」を感じます。誰か懐かしい人に会ったときのような温もりと、背筋にゾクッとくるような冷んやりとしたもの。小学生のときの6年間も、最近になって映画の撮影や上映、ワークショップをさせてもらったときも、「気配」の濃密さだけは変わらない。戦前から幾多の人がここで出会い、学び、交わった時間の堆積が、廊下や柱や壁や手すりに染み込んで発酵しているのかもしれない。リニューアルしたあとも、そんな「気配」が漂う場所であり続けてほしいと、切に願います。こればっ

徳田 正樹(SONGBIRD DESIGN STORE.)

京都で生まれ育ったので、昔から「この小学校はすごい場所(京都のど真ん中)にあるなぁ」と思っていました。大人になって、そこで出店者としてイベント(ENJOY COFFEE TIME)に参加させて頂いた時は、素直に感動したのを覚えています。運営の方の様々な努力や、そこで行われるイベントによって、まさに場所が守られてきた印象なので、また形や役割を変えながら、同じ所に在り続けてくれる事が嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

だっぴ。

立誠小学校へは映画『ローリング』の舞台挨拶で訪れました。こんなところで上映するのか!と驚いたと同時にその雰囲気がとても気に入りました。そして何よりもここで女優・柳英里紗さんに出会えたことが私にとっては一番の思い出。2回目の上映の時に観客が2人だったのも面白かったです(笑)。あとプロムパーティーで『リンダリンダリンダ』を観れたこともすごくいい思い出。あの講堂で観れたことって、とても貴重ですよね。『リンダリンダリンダ』にピッタリでした。もう観れなくなるのは残念ですが・・・。ともあ

タニノクロウ (庭劇団ペニノ主宰、作・演出家)

初めての京都公演が立誠小学校だった。舞台セットが大きかったので床が抜けないか心配だった。秋の公演だが劇場内は灼熱の暑さで、急遽4台の扇風機を借り、その前に大きな氷の塊を置いて対応した。これが結構効いた。校内を散策し多くの写真をとった。それは後の作品の舞台美術に役立った。周辺に馴染みの酒場が出来た。酔いつぶれて鴨川の土手っぺりで朝を迎えたこともあった。朝はしっかり寒かった。また暑い劇場に向かった。公演は盛況に終わった。最終日は斜向かいのバーのテラス席で校舎を眺めながら名残惜しく

冨坂 友(アガリスクエンターテイメント主宰、劇作家・演出家)

『ナイゲン』という舞台の会場として、音楽室を使わせていただきました。学校を舞台にした作品の上演のために全国の元・学校の施設を探している中で立誠小を見つけ、この場所のおかげで初めてのツアー公演を実施することができました。ここの音楽室は、学校でもありながら劇場としても使える、理想の会場でした。そして劇場機構だけでなく「場」としてとても好きになりました。繁華街の真ん中にありながら学校、学校でありながら劇場でもある、そんな何かと何かの間にあるようなこの空間に、新しいものと古いものが共