アイコン男1

タニノクロウ (庭劇団ペニノ主宰、作・演出家)

初めての京都公演が立誠小学校だった。舞台セットが大きかったので床が抜けないか心配だった。秋の公演だが劇場内は灼熱の暑さで、急遽4台の扇風機を借り、その前に大きな氷の塊を置いて対応した。これが結構効いた。校内を散策し多くの写真をとった。それは後の作品の舞台美術に役立った。周辺に馴染みの酒場が出来た。酔いつぶれて鴨川の土手っぺりで朝を迎えたこともあった。朝はしっかり寒かった。また暑い劇場に向かった。公演は盛況に終わった。最終日は斜向かいのバーのテラス席で校舎を眺めながら名残惜しく過ごした。そこは出来たばかりの新しいお店で、洒落ていて居心地悪かった。少し気を配って欲しいものだ。

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