2位 「何かむしゃくしゃすることもあると思うけど、そんな時はいつでも   言ってね、言えないときは態度で表してくれたらいいよ」

中学生になってしばらくした頃
同級生の変化を心身ともに感じていた私は、周りに同化するように心が波立っていました。とにかく学校の教室にいると不安だし、人目が気になって落ち着かないし、居場所がない。友達はいるけれど、心の中ではこの場限りの表面的な友達、という気がしていて、寛ぐなんて程遠い空間だった。
それでもすぐに明日はきて、宿題は出て、授業は進んで・・・
そんな日々の中で、同じクラスの男の子の反抗的な口癖を家で真似したり、妹に突っかかってみたり。

その頃は、クラスでは出せない自我を、家庭の中で発散するしか私に思いつく方法がなかった。顧問の先生は、むしゃくしゃした気持ちを吐き出せ!と部活の応援の声出しの時に言ったりしていたけれど、それは当時の私からすると、そんなことを言われても、方向性が違う、そんな無理やりこの気持ちを声出しに乗せたところですっきりしない。そんな簡単にこの感情が消えてなくなるわけではない、子供騙しのようなこと言わないでくれ、って思っていた。

その時の私は、
周りからどう見られているか怖くて、目立ちたくないけど注目してもらいたくて、毎日繰り返されるおんなじルーティーンに心から飽き飽きしていた。学校を休むことは許されなくて、鬱屈した毎日をおくっていた
今でも思うけれど、正直学生時代が一番ハードモードだと思う

周りは同級生だらけで、少し大人の人と話す、という機会がほぼない
⇒価値観を転換してくれるような機会がない
そうすると同級生=世界の全て みたいな価値観になってくる
大人みたいに有給休暇はない。
好きに使えるお金もない=世の中に溢れる娯楽を楽しむ機会が少ない
そもそも娯楽を楽しむ時間がない
急に芽生えてくる自意識が、窮屈で辛い
休日はどこに行くにも洋服が納得できないと家から出られない(髪型も)

あの頃、これ楽しい!って思った記憶は数えるほどしかない
日常でワクワクした気持ちなんて一ミリもなかった
登下校、授業、部活、塾・・・
この中にどんな楽しいことがあるの?
他の人たちは楽しいことあったんですか?あったとするとそれは?って教えてほしい。顔や目は多分死んでたと思う。でも唯一楽しかったことは、ファミマで買ったスイーツを食べながらファッション雑誌を読んでる時間。
これだけは本当に幸せだった。あと歌番組を観ている時間。

子供が将来そんな時期に差し掛かったら、、
まずは世界は学校だけじゃないってことを見せてあげたい
同級生だけではなくて、大人と接する時間を作ってあげたい
高校生だった時の私は、親には恥ずかしくて話せない本音や辛いことを、
バイト先の大人には話せた。話してもいい、バカにしないだろうって思って話せたし、その時もらった言葉や態度を今でも思い出して感謝している。

話は戻るが、私なりに子供を見ていて、これ好きなんだろうな―と思う所へ連れて行ってあげたり、やりたいことをさせてあげたい。

例えばダンスが好きなら、ダンススタジオの体験入学してみたり、
絵を描くのが好きなら楽しく絵を描ける環境を整えたい
正直、毎日学校になんか行かなくていい
大人だって休みたい日はあるし、女子なら生理の時期とか本当に気持ちが上がらないときがある。そんな時は私が、「今日は風邪なので休ませます」っていうだけでどんなに子供の気分転換になることか!
実際親がそんな風に電話してくれた日は、心から嬉しかったし
翌日は、学校行くか、って思えた。

何にも話してくれずイライラしていたら、
「明日学校休んでどっか行く?」
「話さなくていいよ、でも気分転換しに何かしない?」
そうやって声掛けしたい。

中1~高3、この6年で大体の子は落ち着いていくんだと思う
6年間って長いようで人生の中で考えたらそんなに長くないよね
いや、同じ家族として生活しながらの6年は長いか・・・
今高校生の男の子を持つお母さんは、息子さんが中1~中3まで反抗期でその間は病んでたと話していた。でも今は息子が恋愛の話とかしてくれて大分良くなったって話していた。

その時期がきたら、私が親に掛けてきた負担を返す時が来たな、って腹をくくって子供に接したい。無視したり、見て見ぬふりはしないように。



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