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おいしいガレットが食べたくて


暑い日が続く中、無性にガレットが食べたくなった。

ガレットって、食べられるお店が限られるし、30数年生きてきて、片手で数えられるくらいしか食べたことがない存在。


わたしにとって、あまり馴染みがないからなのか、急に高まったガレット熱は、なかなか冷めなかった。


お店を探してみると、美しい正方形のガレットたちがたくさん表示される。


その中から、生地がカリカリで美味しそうだな〜と思ったお店に行くことにした。


ビジュアルでここ!と決めてしまったため、口コミを見ていなかったけれども、移動中に見ておいて正解だった。


評価が分かれるお店だったからだ。

味は間違いなさそうだが、どうやらお店のルールが厳しいらしく、辛口の口コミがちらほら。


頭もお口もガレットになっているわたしは、身構えながらも、開店前のそのお店に向かうことにした。


すでに5、6組が並んでいたが、なんとか1巡目で入店できそう。
しかし、開店時間になっても一向に開く気配がない。
並んでる間に、また口コミを見てみると、開店時間には開かないと書かれていた。


口コミすごい。そのとおり。
海外のガレット屋さんに来たつもりで、気長に待つことにした。


15分ほどしてから、無事に開店。
よかった、ガレットが食べられる。


メニューを見るとガレットだけで、50種類以上ある。
炎天下で30分待ったこともあり、軽めな野菜のガレットを注文する。


すると、「今日はチーズ入りのメニューしか作っていません。」


え???
チーズ、ゼッタイ。
そんなことある??


戸惑いながらも、チーズが入ったメニューから選び直した。
軽めの予定が、重めに変わってしまった。


この日だけがそうだったのか分からないけれど、お冷が出るとか、取り皿が貰えるとか、そういったサービスはなかった。


ガレット初心者のわたしには、入店してからも難易度が高い。
口コミを見ておいてよかった!と、今日以上に感じる日があるだろうか。


そして、焼きたてのガレットが到着。


‥とってもおいしい。
薄く焼かれた生地はパリパリしていて、何回も頬張りたくなるおいしさだった。


この美味しさに集中するためのルールなのだろう。
きっとチーズも。



お店を出て、思った。
外の空気がおいしい。
隣の席との距離が近かったぶん、外に出た時の開放感が気持ちよかった。
どうやら無意識に緊張していたみたい。

味だけでなく、誰と、どこで、どんな環境で食べるか、たくさんのおいしい要素が重なり合って、こころもからだも、おいしくいただけるのだなと、あらためて感じた。


おいしいものをおいしく。
いつかまた、ガレットをおいしく食べたいな。

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