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アイヌ文化が教えてくれる、忘れかけている大切なコト

カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム
「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」

アイヌ民族の方々が大切にしてきたことわざです。

アイヌ民族は、身の周りのあらゆるものに魂が宿っていると考え、なかでも、動物や植物など人間に自然の恵みを与えてくれるもの、火や水、生活用具など暮らしに欠かせないもの、天候など人間の力が及ばないものを「カムイ」と呼び、それに感謝し敬い、カムイと共に日々を過ごしていました。
そしてカムイは、例えばクマなどの動物や火などの道具に姿を変え、人々の役に立つために人の世界に来てくれているという考え方をしていたのです。
だからこそ、存在していることを当たり前に感じることなく、常に感謝の気持ちを忘れず、祈りを捧げてきたのです。

今の私たちは、色々なモノやコトが「ある」ことが当たり前になっていて、「有り難さ」を感じるのが難しくなっています。
かつ、自分に対しても「生きている意味」や「存在意義」を見失い、自分が生きている有り難さを忘れてしまっているのではないでしょうか。

カント オロワ ヤク サク ノ アランケプ シネプ カ イサム
「天から役目なしに降ろされた物はひとつもない」

周りのあらゆるもの、この世に生きている人々、そして自分。
すべてに役割があり、天の神様が何かしらの使命を与えこの世に生を与えてくれた。その使命の大小はあるかもしれませんが、決して意味のない、存在意義のない人はいません。
生きる意味を探し続け、自分なりにこれだと受け止め、それを信じて生きていく。

自分を見失ったり、自信がなくなった時は、このアイヌ民族のことわざを思い出し、生きていることに感謝をし、少しでも天に祈りを捧げる時間をつくりたいと、そう思っています。

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