見出し画像

守護と行く旅-1日目 【38歳で突然スピリチュアル能力が開花した話・20】

前回の続きです


ギュー(天使ミカエル)に誘われ、ロサンゼルスに行く決心をして。
家でパパに話すと、パパは「行ってきなよ!」と言ってくれました。

その夜PCに向かい、旅の計画を練りました。
飛行機のチケット、ホテル、レンタカー。
全てギューと一緒に選んで、ギュー指定で予約しました。
途中で「なんで行きの飛行機は直行便じゃなくてテキサス乗り換えなのさ?」と文句を言いそうになりましたが、ぐっとガマン!
おばちゃんも成長しようと頑張っています(笑)

出発は翌日。
ちょうど週末を利用して、3泊4日の小旅行。
急いでパッキングしました。
一人旅は初めてです。

手持ちバッグ2つに荷物を全て詰め込んだらパパに「重いんじゃないの?スーツケースにしたら?」と言われましたが、「大丈夫持てるよ!」とそのままにしました。



翌日の朝。

当時小学生だった長男の涙の見送りにウルっときつつ、タクシーで空港へ向かいました。
タクシーの中で「私は何やってんだろう?家族を置いて一人でロスって。本気か?」と、自分の中の【疑い深いおばちゃん】が出てきました。
でも今日は「大切な事をしているんだって信じよう!」という【信じる努力中おばちゃん】が頭のハンドル握ってます。

タクシーで空港に到着して。
自動ドアを通って中に入ると、いきなり係員?のおじさんが笑顔で「エアラインは?どこまで?」と話しかけてきました。
荷物チェックインしないの?じゃあこの機械で、俺やってあげるよ、はい出来た。

チェックインカウンターに行かず、自分で何もせず、カウンターどこかなーと考えるヒマもなく、チェックインが済んじゃいました。
あとはセキュリティをくぐるだけ。
おお、優しい係員さんもいるもんだ。今ヒマな時間なのかな?
なんて思いながらセキュリティをくぐりゲートへ。
自分がこれから乗る飛行機を窓から見て、急に緊張してきました。

本当にロスに行くんだ。
一人で。
一人じゃないかも。
みんないる。
少なくともギュー(ミカエル)と斉木のじいさん(守護さん)は絶対いてくれるって信じよう。

『いる感』はバッチリありました。すごい安心感。


セキュリティーを通り、何の問題もなく飛行機に乗り、経由地のテキサスに到着。
乗り換え便を待つ間、ゲート内でトイレに行ったり食べ物を買ったりウロウロしていたら、荷物が重くて耐えられなくなってきました。
パパの言う事聞いてスーツケースにすれば良かった!😭

売店で見つけたスーツケースを買おうとしたらギューに『それはダメ』と言われ、その店では何故か水色の馬のぬいぐるみを買わされました。
「この旅はギューを信じてみる旅」と決めてたので、なんでこんなぬいぐるみ買わなきゃいけないの?とブツブツは言っちゃいましたが購入。


売店を出るとギューに「あっち」と言われ、ゲートの奥の方に歩かされました。

ギュー、そっちは暗いじゃん!何もないよ!人々もそっちには行ってないよ!
荷物重いのに〜なんでこんなに歩かせるのさー!!

頭の中でブツブツ文句を言いつつそれでも歩いて行くと、奥にポツンと1つだけ売店がありました。
店内にお客さんは誰もいません。
お店に一つだけスーツケースが置いてありました。さっき見たのよりも一回り大きい。
なるほど。さっきの売店のスーツケースは小さかったのか。

スーツケースを買うとお店のおばさんが「誰もいないから店の中で荷物入れ替えちゃいなさいよ」と言って、ハサミでスーツケースのタグを全部切ってくれました。
この店まで歩いて良かった。
前の店で買った水色の馬もスーツケースに詰め込みました。


テキサスからロスへの便に乗ると、座ってすぐに強烈に眠くなりました。
いつもは飛行機であまり寝れないのに、緊張で疲れたのか?飛行機が飛び立つ前にぐっすり眠っていました。

目が覚めました。
結構寝た気がしました。寝起きスッキリ。

あれ?

飛行機が飛んでない。陸にいる。
もうロスに着いたのかな?

時間を見ると、この飛行機に乗ってから2時間経ってました。
ちょっと立ち上がって他の乗客達を見渡すと、みんなウンザリした感じでダラーっと座ってる。

まだ飛び立ってないのかい!!!

その時、機長のアナウンスが流れました。
どうやら私が爆睡している2時間の間、外は豪雨だったらしく。
飛行場が酷いトラフィック状態だと言ってます。

「政府から特別な許可が出ましたので、いつもは通らない航路を飛ぶ事になりました」

と、機長さん。
これで少しは到着が早まるから、と。

へえー、そんな事もあるんだー。初めて聞いたぞ。
私が知らないだけでよくある事なのかもね?
それにしても2時間待機中寝てて良かったー。イライラしないで済んだ。

やっと飛行機が飛び立ち、他の乗客達はほぼ全員電気を消して寝てるみたいでしたが、おばちゃんは寝起きです。元気いっぱい。
あとちょっとでロスだ!とワクワクです。
窓の外の景色を眺めていました。飛行機から見る雲とか好きです。

しばらく空や地球を見て楽しかったのですが、段々と違和感を感じ始めました。

なんか、へん。
地球がへん。

何これ?


畑かな?
最初はそう思いました。
随分広い畑だな〜。広くて終わりが見えないや。
何の畑だろう?
何で赤いんだ?
あの白い四角と白線は何だろう??


ずっと見ているうちに、気分が悪くなってきました。
何だか、地球の皮膚が剥がされて肉むき出しになっちゃってるみたいに見える。痛々しい感じ・・・。
しかもこの赤い地面を見始めてからすでに30分以上経ってる!
飛行機で30分て、ものすっっごい距離じゃない?
これ全部、もちろん人工的にこーなってんだよね?
莫大な費用かけてないか?

これ何???

その時『オイルフィールド』と頭の中で聞こえました。
(本当にオイルフィールドかどうかは知りません)

オイル・・・マジか・・・・・
こんなにも広い土地が、オイルのためにこんな事になってるのか・・・

ショックでした。全然知らなかった。
オイルを掘られた地球が、こんなに痛そうな状態になってるなんて。

これ、通常は通らない航路なんだよね?
いつもは人に見せない光景? 政府ぐるみで見せない様にしてる?

何でギューはこれを私に見せたんだろう?
勉強の一つなの?


オイルフィールド、結局40分くらい続いたと思います。
やっと下に見える景色が普通の地球っぽくなりました。


せっかく『いつもは通らない航路』にいるんだし、もしかして貴重な光景見てるのかも?と思い、そのままロスまでずっと地球観察を続行しました。

三角形の湖に島!聖地!? すごー行ってみたいな〜


山すごいなー。アメリカでかいなー。左まっすぐ行ったらメキシコかー。


そしてようやく、LA到着!

予定よりもだいぶ遅れていました。早くレンタカーをピックアップして、ホテルにチェックインしないと!

レンタカー会社行きのバスを探しながらパシャ📸


空港付近にあるレンタカーショップで、前日に家から予約しておいたレンタカーを無事に借りられたんですが。

レンタカー会社のおじさんがやけに親切で。
私を車に乗せるとすぐに車道に立ち、走って来ている車を止めてくれました。
笑顔で「ハイっ!出れますよっ!」とでも言いたげにこっちを見ています。

えええええ!おじさーん!
カーナビ設定の時間くれないの!?

おじさんは、車道で車を止めて待ってる。
車たちは止められて待たされてる。
焦りました。
ロスは何度か来た事あるけど、空港周辺の道なんてよく覚えてない。ホテルまでは普通にカーナビで行きたかった。
しょうがない、ギュー頼むよ!と車を発進。レンタカー会社のパーキングを出ました。

夜で暗くて車はいっぱいで緊張。手汗運転。
お腹のギューーーはどうやらフリーウェイの方へ向かわせるようです。

あれ?ギュー、そのフリーウェイは違うよ!
ロスは昔まだスマホがない時代に地図を見ながら運転した事があるので、大まかな地理は把握していました。
ギューが乗せようとしているフリーウェイはホテルとは違う方角へ行ってしまう。

ギューはそのままフリーウェイへ向かわせようとします。
パニックになりそうになりながらも、言う事を聞いてギュー指定のフリーウェイに乗りました。

フリーウェイを走りながら、気持ちが焦ってギューに文句が出まくります。
ギュー、ホテルはこっちじゃないよ!
これこのまま走ってたらSanta Monicaの方に行っちゃうじゃん!
ホテルはRedondo Beachだよ、ギューが選んだんでしょ!
ホテルにlate check-inの連絡してないんだよ〜
もう夜だし、早くチェックインした方がいいってば!
あ!
もしかしてギュー、西海岸の地理分かんないんじゃないの!?
うちの周辺しか知らないんでしょ!!!

ブチッ。
っと、回線を切られたのが分かりました。

ギャーーーーやーらーれーたーーー!!!!!
こんな所で放り投げるつもり!?
あの極悪人めー--!!!

しょうがない。このままこのフリーウェイを走ってホテルからどんどん離れるのは嫌だ。
一度フリーウェイを降りて車を停めて、カーナビをホテルに設定。
自力でホテルに向かいました。



ホテルに着いて。
受付けカウンターでチェックインして。
「バケーションですか?お仕事ですか?」とフロントのお姉さんに笑顔で聞かれて迷い、「bothですぅあはははは」と不自然な笑顔で答えて逃げるように部屋へ行き。

ポツーーーーーーーン。
一人です。


窓の外は暗くて何も見えないけど、波の音とアザラシの声が聞こえます。

ザパーーン、アウッ、アウッ、アウッ、ザッパーーン、アウッ、アウッ、アウッ、アウッ・・・・

急激に、物凄ーーく寂しくなりました。泣きそう。
ひとりじゃん!ギューも誰もいないじゃん!


とても一人で部屋に居られなくて、外に出ました。
ビーチの方へ車を運転してみました。

車を停めて海辺のボードウォークへ。
みんな誰かと一緒に来てる!私だけ1人だーさみしいよ〜😭

えーんパパー!帰りたいよ〜!!


結局、もっと寂しくなっただけでした。
ドラッグストアーでポップコーンの大袋を買ってホテルに戻りました。

ホテルの部屋でパパに泣き電話をしてなぐさめられた後、荷物を出そうとスーツケースを開けたら。
テキサスの空港で買った、水色の馬のぬいぐるみが出てきました。
この寂しさ紛らわすための馬だったのかーーー!!! キーくやしい!!!

ロス1日目の夜は馬を抱きしめて眠りました。

くやしいけど、馬がいて良かった。

ホテルのアザラシ君と一緒に記念撮影



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?