本当に椎間板ヘルニア?

当院の特長のひとつは鍼灸治療です。

椎間板ヘルニアや歩行異常での来院が多いです。まずはじっくりと、痛めているところや筋肉の張りや筋肉が落ちているところ、立ち方、座り方、関節の可動域をチェックしていきます。そして鍼だけでなくマッサージやストレッチなど、その子に合わせて治療していきます。

治療を開始する前は、背中の皮膚が固かったり、冷たかったりしている子が多いです。うちには、マッサージがものすごく上手なスタッフがいて、彼女がマッサージをすると、血行が良くなり、体も手足もはぽかぽかになって、背中の皮膚も柔らかくなります。ゴッドハンドです(笑)

先日治療に来てくれたダックスちゃんは、歩いている途中で後ろ足がふにゃっとなって立てなくなってしまう、前足がナックリングしてしまう、などの症状で椎間板ヘルニアかも?ということで来院しました。でも椎間板ヘルニアとして当院に紹介を受けたワンちゃんで、実は関節や筋肉の問題であるということも多かったりします。

身体チェックの結果は、左後肢の筋肉量低下による膝蓋骨内方脱臼の悪化、左前肢の肩関節可動域低下と前肢挙上不十分による歩行異常でした。手足は冷たく、体も全体的に冷えていましたが、頭がとても熱く感じました。
マッサージ後は、身体全体、手足もぽかぽかになり、頭の熱さは和らぎました。偏っていた寒熱がマッサージによって改善したようです。飼い主さんも頭の熱は気になっていたらしく、マッサージ後の変化におどろいていました。
舌にも表れていて、マッサージ前は舌の先端が赤く、根元は紫。マッサージ後は色が均一になりました。(舌の様子で体の中のことを判断するのを舌診といいます👅)

マッサージ前
マッサージ後

部分発作みたいな、ぴくっぴくと頭がひきつる症状もあるとのこと。頭に上った熱が関係していると思われます。
自宅でもマッサージをしてもらえるよう、いろいろご指導させていただきました。次回の来院が楽しみです。



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