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 荊に囲まれ生きるという事は、少し身じろぐだけで皮膚が破け血に染まるという事で、
 心の臓が膨らむたびに棘が食い込み、萎むたびに棘から離れ、また食い込む為の余白が生まれるという事で、
 頭を少し回す度に首に荊が絡まって、息をする事も苦しくなるという事で、

 こんな荊がどこから来るのかといえば、それは紛れもなく自分自身の内からで、
 自らが見過ごせなかった様々を、捨てずに抱え続けたのが「荊」であって、
 結局悪いのは、

 悪いのは、

 悪いのは



 痛い



 荊の棘が血で滲む。

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