『走ることで心を鍛える！』

2023/03/06

禅語：「七走一坐」

（しちそう いちざ）

【この禅語で解消される悩み事】
□１．ストレス解消
□２．不安・心配事の払拭
□３．集中力の向上
□４．精神の安定化
□５．自己制御能力の向上

【禅語の要約】
「七走一坐」とは、禅の修行において身体を鍛錬するための方法であり、長時間の座禅をする前に行う準備運動のことです。
この方法では、七つの走りと一度の坐りが繰り返されます。走りは短距離であるため、体力がない人でも簡単に行うことができます。また、走ることで身体の緊張が解け、心が落ち着きます。
一度の坐りは、長時間の座禅の前に短時間で行われます。この坐りは、身体の力を抜いて静かになることを目的としています。坐りの間には、呼吸に集中して深呼吸をすることで、心を安定させることができます。
七走一坐は、身体と心を調整するために行われる修行の一つであり、禅の実践において重要な役割を果たします。この修行を通じて、身体の緊張を解きほぐし、心を安定させることができます。

【悩み事お解消法】
□１．ストレス解消
　　　"Stress relief"
　□・身体と心を緩めることでストレスを和らげる
　　　"Relaxing the body and mind can help alleviate stress."
　□・ 走ることで身体のエネルギーを発散する
　　　"Running can release energy from the body."
□２．不安・心配事の払拭
　　　"Dispelling anxiety and worries"
　□・ 坐りの間に呼吸に集中することで、心を落ち着かせる
　　　"Focusing on breathing during periods of sitting can help calm the mind."
　□・ 身体の緊張を解きほぐすことで、不安を取り除く
　　　"Releasing tension in the body can alleviate anxiety."
□３．集中力の向上
　　　"Improvement of concentration"
　□・ 走ることで身体を刺激し、脳を活性化する
　　　"Running can stimulate the body and activate the brain."
　□・ 坐りの間に呼吸に集中することで、心を落ち着かせ、集中力を高める
　　　"Focusing on breathing during periods of sitting can help calm the mind and improve concentration."
□４．精神の安定化
　　　"Stabilization of the mind"
　□・ 身体を動かすことで、心身ともに調整し、精神を安定化する　　
　　　"Moving the body can help regulate both the mind and body, leading to a stabilization of the spirit."
　□・ 坐りの間に深呼吸をすることで、心を整える
　　　"Taking deep breaths during periods of sitting can help regulate the mind."
□５．自己制御能力の向上
　　　"Improvement of self-control ability"
　□・ 走ることで身体を制御し、自己制御能力を向上する
　　　"Running can help control the body and improve self-control ability."
　□・ 坐りの間に呼吸に集中することで、自己をコントロールする能力を高める
　　　"Focusing on breathing during periods of sitting can help improve the ability to control oneself."
　　　
【まとめ】
「七走一坐」は禅の修行において身体を鍛えるために行われる方法であり、身体の緊張を解きほぐし、心を安定させることができます。ストレス解消や不安の払拭、集中力向上、精神の安定化、自己制御能力の向上に効果的であり、現代社会においても広く実践されています。禅の世界から始まった「七走一坐」は、現代社会においても健康維持やストレス解消の手段として、多くの人々に愛されています。

【作者と来歴】
申込光善（もうしこうぜん）という中国の禅僧が、唐代の禅宗の曹洞宗の祖である曹洞慧能が唱えたとされる「一宿一飯の恩」や「打草惊蛇」などとともに、「七走一坐」を伝えたとされています。申込光善は、唐代初期の禅僧で、様々な禅の修行法を伝え、多くの弟子を育成しました。また、彼は著作も多く残し、その中に「七走一坐」についての記述も含まれています。