Ariaではなぜ、エンターテインメントと社会問題を組み合わせるのか
『エンタメ×社会問題解決』
楽しさの力で社会問題への興味・関心を届けたい。
はじめまして。
「Aria:エンタメ×社会問題解決コミュニティ」の運営をしている、あまみやと申します。
初回である今回は、Ariaではなぜエンターテインメントと社会問題を掛け合わせて考えているのかについて、お話しさせて頂きたいと思います。
みなさんは、ディズニーの映画はお好きですか?
私は、ディズニー作品の中でも、特に「トイ・ストーリー」が大好きです。表情豊かなキャラクターたちと、童心をくすぶる世界観。トイ・ストーリーは私の心を掴んで離さない、とても魅力的な作品です。
そんなトイ・ストーリーを手掛けたピクサーが2016年に制作した映画「ズートピア」をご存じでしょうか?
ズートピアとは、様々な動物たちが共存する大都会で、ウサギの警察官ジュディとキツネの詐欺師ニックが、行方不明事件の調査に奮闘するドタバタコメディ作品です。
ズートピアはディズニー・ピクサーの映画なので、ふつうに鑑賞するだけでも、とても楽しい作品です。子供から大人まで、幅広い年代の人が映画館に足を運び、笑顔になって帰っていくような素晴らしい映画です。
ただし、この『ズートピア』は、ただの娯楽映画ではありません。
ズートピアの世界では、背が小さいネズミや鼻が長いゾウ、足が速いチーターなど、様々な動物たちが暮らしています。その中では、肉食動物と草食動物が敵対していたり、人種差別ならぬ動物種差別が行われていたり、自分だけの性表現をしている動物がいたりと、まるで現代社会の写し鏡のような社会構造を時折見かける事があります。
ズー(動物園)+ユートピア(楽園)とは名ばかりの、動物たちの楽園とは程遠い、現実世界で見られる冷たい姿が垣間見えます。
この作品を見た際に、みなさんはどういう感情を抱くでしょうか?
多くの人たちは、映画を見終わって、「楽しかったな~」「やっぱりディズニーの映画は素敵だな」「また次回作もやったら見に行きたいな~」と感じると思います。私もそう思いました。
ただ、感じる事はそれだけではないと思います。
「何かこういう問題、現実世界でも感じた事があるな~」
「自分もジュディと同じような悩みを持った事があるな~」
「なんか楽園なはずなのに、生きづらそうにしているな~」
そんな想いを、多くの人がふわっと感じてくれると思います。
私は、こうした社会問題に対する気づきの届け方が、すごく良い方法だなと考えています。
なぜなら、『普段社会問題に興味を持たない人に対して、こうした問題がある事を知ってもらうキッカケになるから』です。
NHKの番組や学校の講義などでも、社会問題はよく取り上げられています。
しかしながら、こうした番組を見る人はごく一部。既に社会の問題に気づき、興味関心を持っている方にしか届けることができません。
しかし、社会問題とエンターテインメントと掛け合わせて届けると、どうでしょうか?
多くの方が「楽しそうな」「面白そうな」エンタメに惹かれてやってきて、作品を楽しみながらも、社会の問題についてふんわりと感じ、
そうして社会問題に対する感度が上がり、日々の生活の中で気づきが生まれるようになり、次第に自ら調べたり本を読んだりし始める。
この一連の流れ、私はすごく好きだなぁと感じています。
なぜなら、日本中・世界中の人に、社会問題に対する興味・関心を持ってもらえる可能性があるからです。
エンターテインメントの心を揺り動かす力は万国共通。
そして、心を打たれた人の行動力は抜山蓋世だと思います。
【SDGs、貧困、環境問題、国際協力、ジェンダー、居場所づくり...】
【ゲーム、アニメ、映画、ドラマ、舞台、ミュージカル、音楽、遊園地...】
社会には多くの問題が存在します。
それら全てに知ってもらい、興味を持ってもらうためには、広範なエンタメの力が必要不可欠です。
そのためAriaでは、特定の社会問題・特定のエンタメに活動分野を絞らず、幅広い社会問題に対して、幅広いエンタメの力でアプローチしていきたいと考え、活動しています。
楽しさの力で社会問題への興味・関心を届けたい。
これが、Ariaでエンターテインメントと社会問題を掛け合わせている理由です。
ライター:あまみや
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