それでも続けた

人が怖くなって
教室が怖くなって
学校が怖くなって
勉強がわからなくなって
自分が嫌いになった

自分の良いとこがわからない
悪いところは色々浮かぶ

人と話すのが怖い
人を信じるのが怖い
視線が怖い
友達ですら疑う
人の好意も疑う
勉強がわからなくなった
運動は苦手
見た目だって良くない
視力も悪い

良いところなんて、あるのだろうか

いろんなことが分からなくなって

自分の良いところは、1番わからなくなった

いろんなことが怖くて

そんな自分が本当に嫌いになった

自分に価値を見出せなかった

それでも
ただ一つだけ
私には好きなものがあった

音楽が好きだった

音楽をたくさんきいた
家でこっそり歌を歌った
電子ピアノをヘッドホンをつけて弾いた

音楽が好きで
音楽に関わっている時は穏やかな気持ちで
嫌なことも忘れられて
ただ楽しくて

だから私は
音楽を続けた

教室には行けない
でも、部活には行けた

人は怖い
でも、音楽は好き
楽器を演奏するのは楽しい

自分の居場所を見出せなかった
でも、そこにはある気がした

秀でた才能があるわけでもない
誰かと楽しく話すわけでもない
苦手なことだってあった
出来なくてヤケになることもあった

それでも私は
吹奏楽部で音楽を続けた

そこでは私の心は元気になれたから