報酬労働関心仕事②

前回の続き

話が少し逸れるが、民間企業で「仕事」と一括りにされている時間は次のように分類できると思う。銀行業務を例に挙げてみると
A.     所謂仕事。その職業名を聞いたときに想像がつく、また利益に直結するもの。
(企業への融資、個人への資産運用提案)
B.      Aを可能にするための仕事。
(面談予約、電話がけ)
C.     組織の運営上必要な仕事。
(雑用、他者の仕事の引き継ぎ)
Aだけを想像すると痛い目を見る。Aに到達するまでにある程度のB、Cを通過するからだ。もし法人の経営に関心があっても、「電話を絶対に掛けられない人」はAに辿り着く前にストレスで嫌になってしまうだろう。A、その経路であるBの双方を見据えることが自分に負担が少ない仕事を選ぶ際に有力な観点である。

③自分がちょっとな~と思う仕事(不得意分野)は何か?
やりたい仕事だけやっていればいいわけじゃない。でも自分の場合、(やりたい仕事):(苦手なこと)が1:9だったら超しんどい。7:3位に持ち込めればいいかなと思うが、まず自分がどんなことを負担に感じるか、整理しておいた方が後々楽になると思う。全てに当てはまらないことは難しい、と最初に割り切っておくと些細なことでも挙げられそうだ。
定まった日常業務を繰り返す/答えに速さが求められる(概ね決断は早い方がいい)、熟考が相手の不利益に繋がる場合が多い/度を過ぎた前例踏襲/仕事に自分の意見が介在する余地がない/横でなく縦の人間関係で仕事をする/知らん人に話しかけるキャッチみたいなこと/大きい声を出す(だが大声で話す人は面白い)/営業スマイル的なやつ
並べると②の反対も多い。ルーティンワークよりも毎日別のこと、早く捌くよりもじっくりベストを考えること、のように。居酒屋やテーマパークで働いてる人は本当に凄いと思う。

ここまで整理をしてきて分かったことがある。自分は「報酬の取得」を重視している。
お金を使って多くの経験を積み、様々な物に触れることで人間の厚みを少しずつ広げていきたい。つまり②の無報酬でもやりたい仕事をやりたいか、はNOになる。

でも一度「こうなりたい」と思った理想像を「賃金貰って結果的に知識が重なればいいじゃん」と自分に言い聞かせることは少し難しかった。やっぱり番組のディレクターになってみたいし、編集だってやりたいし、教育問題にも関心がある。

まとまりが無くなってきたので、次あたりでこのシリーズは一旦終わろうと思う。

読んでて気が付かれた方も多いと思うが、「大学生のうちにやっておけよ」という指摘はもっともだ。これやってる人いたら偉すぎる。ただ、働いてみて分かることもあるぞと、当時決断した自分を守ってあげたくもなってしまう。

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