見出し画像

水流…

ある思いの深い淵を誰もが持っているだろう。
意識するしないはあろうが、
そこから生まれてくるテーマが、
姿を変えながら心の底に、
地下水のように流れ続けて。
その存在を感覚は認識しているが、
一言で名指すことはできない
大きなうねりを伴う生き物のようにある。
自分の根が始まるところ、
発露の水流。

他者の表現に触れた時に、心動かされ、
気づきを頂いたり感動する時は、
自分の中に流れる命の水流を
思い出す時でもある。
豊かであれ、と思う。
忘れてはいけないことがあり、
多くは、人としての大事な心の故郷の記憶を
なくしかけている。

人の真摯な言動や時間をかけた表現に、
深く耳傾ける。
人の心に、自分に、流れる水流が
聞こえてくるように。

#エッセイ #詩 #現代詩

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?