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Poem

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Arimの詩…風のなかを通り過ぎる時、今日はどんな風景が広がるだろう…。それは、林の中を吹く風とは限らない。街の中を吹く風、貴方との境界を渡る風。…詩と歩く。
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#poem

Poem)1分の詩 -鳥の詩-

Poem)1分の詩 -鳥の詩-

忙中に詩あり。を考えていた。
平日の日常雑事の中に、詩作の時間を
取りたいなと思い。
1分は60秒。1分には、60個の1秒が
入っている。1秒には、1語から5,6語程の
言葉を入れるとする。

(きみは) (やって) (きた) 。
(ボブに) ( 会うために) (やって) (きた)。
( 8) ( 9)…
( )を1秒の長さとすると、大雑把にだが、
この2文は、7秒の間の詩の言葉となる。
(

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Poem)今日は風となり…

Poem)今日は風となり…

今日は風となり
新しい街を通りすぎ
初めての人とすれ違い
砂を巻き上げては
また誰かと会う

明日には、水玉のかたちになって
あなたの心に
たくさんの雨を降らせるかもしれない
にわかに雲の隙間から
虹の橋をかけて、あなたを
驚かせるかもしれない

突然の激しい雨に
蟻は溺れそうになりながら
草の幹によじ登り、葉の陰で
通り過ぎる音のゆくえを
聴いている

雨、雨は知っている
見えるものと
見えない

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Poem)こんな日は、空を見に歩いてこようと…

Poem)こんな日は、空を見に歩いてこようと…

こんな日は、空を見に歩いてこようと
寝静まった夜、誰にも気づかれずに
隠れ部屋の階段を上っていく

電気などつくわけもない
昭和のはじめに作られた
古い家の裏階段
昔の家には2つ、3つ
隠すように階段があったもので

細くて一段一段が急勾配で
着物の裾をたくしあげて
トントンと上っていったのだ

そう、古い階段には
この階段を上った人の
足音が聞こえてきそう
話し声や
濃縮された時間の匂いが
階段

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For Gaza

For Gaza

ガザの子供たちは
神さまから光をもらった
ガザの子供たちの
美しい笑顔は
神さまの光でできている

なぜって、悲しみの涙を
神さまはいつも
光の手で拭いにくる

ガザの人々は
世界の平和を願う
悲しみの底に
光が届きますように
虹色の光を伝播して
隣人と、歩く
幸せを信じている
#Gaza #Children #Poem #現代詩