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Poem

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Arimの詩…風のなかを通り過ぎる時、今日はどんな風景が広がるだろう…。それは、林の中を吹く風とは限らない。街の中を吹く風、貴方との境界を渡る風。…詩と歩く。
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2020年2月の記事一覧

Poem)木の切片

Poem)木の切片

意味は、いつか知るだろう、
と、置いて行かれた木の切片。
庭の片隅に置かれたまま
時間が堆積していく
木の切片が、木の切片として
日常の絵になった
自分の心の風景に並んでいる
意味は無い、のに
だが毎日そばにあるものは
それだけで、私の時間を育てている
今日、歌を歌おう。
なんの関係もなかった木の切片が
歌の主人公になる
#Arimの詩 #詩 #現代詩

Poem)白い花…

Poem)白い花…

二度三度、通り過ぎる街角があって
昨日も今日も
白い花が咲いていた
表札に書いてあるこの家の
女主人には
まだ会ったことがない
というのに、
彼女が育てている小さな花園を
私たちは知っている
#Arimの詩 #詩 #現代詩

Poem)新しい鉢…

Poem)新しい鉢…

今日は、新しい鉢に
美しい感情を植えてみた
どんな花が咲くだろう…
#Arimの詩 #詩 #現代詩

Poem)風には翼がある…

Poem)風には翼がある…

風には、翼があることを
知っていましたか
鳥や虫ではないから
私たちは飛べない
花も木々も葉っぱも
飛べない
だから、風が届けてくれる

きみに今必要なものを
勇気と、
笑顔になるためのレッスン
心にふっと思い浮かぶ良いことは
羽ばたいた風が
きみに運んできた
キラキラのオブジェだ
#Arimの詩 #詩 #現代詩

Poem)鳥は…

Poem)鳥は…

鳥は、悲しいという感情を
持っているだろうか
犬や猫は悲しい時は
とても寂しそうだ
高くて細い鳴き声を
暗い空の隙間に忍ばせる

鳥は仲間を思いながら
瞳には光がこぼれ
遠くの
湧き出る泉の音を聴くように
体を丸く膨らませ
飛び立つ朝を待つ

自分の羽根で空を飛ぶことは
鳥や虫だけが許されたこと
鳥や虫は悲しい時は、
涙を流して羽ばたくのだろうか
それは雨の始まり、に
なっていたりするのだろうか

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Poem)風の時間…

Poem)風の時間…

飄々と風の後についていってみる
風が急に吹き止むとき
私も立ち止まり
それは、星を見上げる合図であり

風はまた飄々と吹きはじめる
私は風の時間を歩いていってみる
風は街角の時計の針に触れて
時を翻していく
店の看板を叩きながら
帽子に隠れた貴方の顔を覗き込んで
通り過ぎる
私も赤信号に足を止めて
横に立つ人の心をノックしている
そしてまた吹き始める風の後を
歩いていってみる
#Arimの詩

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Poem)笑顔

Poem)笑顔

どんなことを話そうか、
初めて会う人に。
昨日も今日も会う人に。
人の顔に笑顔を見つけたい病いが
あるとしたら、
私は長い間、罹患している。
治すつもりもないのだけれど。

猫は笑うのだろうか。
鳩たちは笑っているのだろうか。
表情にはわからなくても
人間の近くにそっと
穏やかにいてくれる小動物がいて。
笑顔に包まれるように暖かい。

人の心はたくさんの涙でできているかも
しれないけれど
人は誰か

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Poem)小さな音

Poem)小さな音

小さな音を探した
君に聴き取れる音で
私が発することのできる小さな音

大きな音は溢れている
君はそんな時、耳を閉ざしている
君が聞きたい音は何?

私は息のように
音のしない声を伝えてみた
君は瞳を上げた
君が聴きとった、小さな音は
心に咲いた君への花だ
#詩 #現代詩 #Arimの詩