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#59 エラーが多い人は能力が低いのか?

あなたは、野球のスカウトマンです。監督から、守備が優秀な野球選手を見つけてくるように言われました。

試合が行なわれている野球場に見に行ってみると、エラーをほとんどしない選手と、よくエラーをする選手がいました。どちらを選んだほうがいいでしょうか?

直感的にはエラーをほとんどしない選手を選びたくなってしまいますが、よく考えてみると、その判断は間違っている可能性があります。

それの理由は、反応速度が遅かったり足が遅くてボールに追いつくことができない人は、そもそもボールに触れていないので、エラーではなく、ヒット判定になってしまうという点です。

足が遅い選手は、そもそもキャッチするかエラーしてしまうかという段階になる守備範囲が狭いともいえます。

それに対して足が速い選手は、ボール簡単に捕球できるところまで行けています。簡単に捕球できるということは、そこでミスってボールを落としてしまったらエラー判定になります。

守備範囲

仮に、選手がエラーをする確率が同じだとしましょう。そうすると、守備範囲が広い選手の方が守備範囲が狭い選手よりもエラーの数は多くなってしまいます。

もちろんエラーが多い人の中には、ただ単にボールのキャッチが苦手な選手もいますが。

このように、ぱっと見のある成績のみで選手を判断すると、間違った判断を下してしまうことがあります。

もしかしたら、人生においてもそうかもしれません。

たくさん失敗している人は、一見、能力がないように思えるかもしれませんが、それだけたくさん挑戦して、チャレンジしている人なのかもしれません。





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最後までお読みいただきありがとうございました。

他にも、色んな記事を書いています。

参考資料、使用させて頂いた画像など

シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」 
ネイト・シルバー (著)、西内啓、川添節子 (翻訳)

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