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新UAPビデオが公開

 先日の米下院公聴会でも新たなUAP動画が公開されたが、戦闘機を一瞬通り過ぎるだけのもので、当日担当者がストップモーションをかけるのに大変苦労されていたのには苦笑した。
しかし今回、"The Debrief" サイトが、2018年に国境警備局のヘリがアリゾナ州で撮影した動画をスクープ。
この動きはペンタゴンによるUAP分類「5. その他」以外あり得ないのでは。

===== YouTubeの解説 =====
 2018年11月6日、米軍AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターのパイロットが、アリゾナ州での訓練飛行中に、3つの未確認航空現象に遭遇した。
映像には当初、3機の未知の航空機が緩やかな三角形の編隊で飛行しているように見える。
3つの物体は突然、東に向かって安定した軌道を維持しながら、見えない軸を中心に回転しているように見える。
元米空軍F-16戦闘機パイロットのクリス・レヒトはこの映像を分析し、「間違いなく異常だ」と結論付けている。
レヒトによれば、「追尾速度が異常に速い。たとえ1マイル離れていたとしても、マッハ約1.28の速度で飛行している。音速をはるかに超えている。」
「こんな円舞飛行は不可能だ。」と彼は付け加えた。「それらは3秒足らずで360度回転している。」
彼の意見では、F-16も、米軍の現在知られているどんなドローンや他の航空機も、映像の中で物体が行っている事を行えないという。
彼は、物体が「地球上で最も速く旋回する戦闘機よりも桁違いに速い旋回速度」を示していると判断しており、その(加)速度は70G以上と推定している。
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詳細記事。

===== 部分訳 =====
 元税関国境警備局(CBP)職員から新たに公開されたビデオと証言は、海軍パイロットが未確認航空現象(UAP)に定期的に遭遇したと言っているのと同じく、アメリカの国境を守る法執行当局もまた驚くべき頻度で異常な飛行物体に遭遇している事を、明らかにしている。

「このようなことに遭遇しているのは国防総省だけではありません。」と、国土安全保障省(DHS)捜査官を最近退職したロバート・ボブ・トンプソン氏は言う。

トンプソン氏は、Debriefとの独占インタビューで、CBPのツーソン地区特殊作戦グループの連邦捜査官として、原因不明の航空現象に関する報告要件を確立する役割を担ったと語った。
「私たちは24時間365日、空を見つめて密輸を探し回っていますが、彼らはそれ以外のものを見ています。
私は何十人もの捜査官と話しましたが、皆、奇妙なものを見たり、UAPに遭遇したという同じような話をしていました。」とトンプソン氏は語る。

 彼は米軍に11年間勤務し、2008年1月にCBPでのキャリアをスタートさせた。
その後14年間、南部国境警備に従事し、最終的にツーソン地区特殊作戦分遣隊の機動対応チーム(MRT)に配属され、テロ対策、大量破壊兵器拡散対策、薬物阻止を主な任務としていた。
「飛行機は得意分野でした。私の担当は主にヘリコプターと、我々が協力する他の空中プラットフォーム、パートナー機関でした。」

 しかし彼は、DHSでの公務と並行して、内部で知ったUAPの目撃情報を調査し、政府の高性能システムが捉えた奇妙な遭遇の映像や画像を収集するようになった。
「これらの物体について懸念を抱いている人は他にもいるのです。外国の敵かもしれないとかね。」と彼は言い、「説明のつかない本物の物体」と表現した。
彼はUFOに長い間興味を持っていたことを認めているが、2017年にペンタゴンのプログラム「先進航空宇宙脅威特定プログラム(AATIP)」が発覚してから、DHSがUAPの組織的研究において、貴重な情報を提供出来ることに気付いた。
彼は、南西部の国境沿いでUAPに遭遇した捜査官の報告や指導を改善するために、「イシューペーパー」の制作を始めた。
「これらの物体の一部がアメリカの利益に対する脅威となるかどうかは明確に理解されておらず、報告要件を確立することによって、DHSがすでに導入している技術資産と組み合わせれば、新たな脅威に対する早期警告システムとして機能する可能性がある。」

 2021年2月9日にツーソン警察の航空支援部隊が遭遇した「既知のドローン/SUASの特性を無視した」物体が、この文書の中で強調されている。
高度に改造されたドローンと表現されたその機体は、ツーソン警察とCBPの両方が運用するヘリコプターを出し抜くことが出来た。
「これはツーソン市上空で45分間続いた。」と彼は語った。「それは(警察のヘリコプターの)周りを回っていて、それから14,000(フィート)まで上昇しました。」
「それはレイセオン社関連の何かである可能性があるでしょうか?」とトンプソン氏は尋ねた。「勿論あります。中国のドローンが偵察しているのでは? 勿論あり得ます。」

 上層部にこの問題を真剣に受け止めるよう説得する一方で、トンプソンはDHSの航空コミュニティに、彼らが遭遇したかもしれないUAPに興味があることを伝えた。
DHSの航空管制センターでフルタイムの職務を遂行し続けた結果、DHSや州兵のパイロットが続々と身元不明の飛行物体に遭遇したという証言をするようになり、トンプソン氏は間もなくしてその事実を公表した。
また、高度な画像処理システムを搭載した航空機によって、その物体がビデオに記録されているケースもあった。

 今回初めて公開された顕著な例では、陸軍AH-64攻撃ヘリコプターの高度な照準・画像システムが捉えた3機の高速移動する未確認航空機が描かれている。
2018年11月6日の深夜近く、アリゾナ州ツーソンの北西約40マイルで、米軍主力攻撃ヘリコプターの1機によって撮影されたこの動画は、既知の航空機とは異なり、いくつかの識別できない物体が操縦されている様子を示している。

「ワォ! 本当に動きが速いあれら3つのジェット機は?」 航空機が離陸の準備をしているときに3つの物体が突然現れ、空を駆け抜けると、アパッチ・ヘリコプターの副操縦士と砲手が叫ぶ。
「おそらく何機かのA-10またはF-16だろう。しかし自分は見ていない。」と、パイロットが答える。
ビデオだけで見分けるのは難しいが、3機の不明機は最初、ゆるい三角形の編隊で飛行しているように見える。
副操縦士は、航空機のマルチセンサー画像システムである目標取得指定サイト/パイロット暗視センサー(M-TADS / PNVS)を使用して、引き続き3つのオブジェクトを追跡する。

「M-TADS/PNVSの高度なFLIRセンサーは、陸軍航空部隊の兵士が戦術的戦場において、最初に見て、最初に理解し、最初に行動し、決定的に終えることを可能にします。」と、このシステムのメーカー、ロッキードマーチン社が提供したファクトシートは述べている。
航空機乗務員が着用する高性能のアパッチ・アビエーター統合ヘルメット(AAIH)により、機首に取り付けられた赤外線画像センサーがパイロットの頭の動きを追跡出来る。

ピカチョ・ピークの麓に近づくと、3つの物体が突然、東に向かって一定の軌道を描きながら、見えない軸を中心に回転しているように見える。
数回の回転の後、物体は鈍角の三角形に戻り、アパッチが離陸すると同時に視界から消えていった。
遭遇は数秒にすぎなかったが、映像から伝わる異常な操縦は、極めて異例な飛行特性を示すUAPを軍のセンサーシステムで捉えた、初めて公になった映像である可能性を示唆している。

元米空軍戦闘機パイロットのクリス・レヒト氏は、Debrief の取材で、この物体は確かに異常であるように見えると語った。
「それは3つの明確な物体のように見えるが、遠方にある。まず目立つのは加速度だ。」
彼は20年間空軍でF-16を操縦し、航空科学の修士号を取得している。
「飛行機が遠くにあるのを見たら、その飛行機が一定の時間に一定の距離を移動することを期待してしまいます。
特にパイロットになると、飛行機がどのくらい遠くにあるのかを判断することに慣れます。
そして、物体を見ることで、脳はどんどんそれに同調していくのです。
そして、これを見たとき、加速度のレートは、私の人生において、パイロットとして見たどの物体にも当て嵌りません。」
レヒト氏は、物体は、F-16やF/A-18戦闘機のような高性能の航空機から見ても、予想以上に速く動いているように見えると言う。
「間違いなく、つまり、物体は早く動いているが、それらは一定(速度)だ。
何故ならそれらがそのように速く動くとき、非常に大きな旋回半径を持ち、
求心加速度に基づき旋回するとき、そのように速く動くためには一定です。」
突然の奇妙な回転については、
「それらの飛び方は、私には機械的とは思えません。
高度を変えたり、方向を変えたり、私たちの飛び方、私の飛行機の飛び方とは違うように感じます。
基本的に、ある高度になったら下降するのだろうけど、どこかに行くために下降しているんだ。」
「ただ、気ままに飛んでいるだけだ。機械的というより、むしろ有機的な感覚を与えます。」
映像の分析を終えた後、レヒト氏は、この物体が説明不可能な特徴を示していると結論づけ、「追跡速度が異常に速い」と述べている。
「たとえ1マイル離れていても、約1.28M(マッハ数)の速度で移動していると計算されます。音速をはるかに超えています。」
そして、映像の最後のほうで物体が示す異常な円形の飛行経路が、この映像の最も奇妙な点であるとの事。
「ありえない円舞飛行。彼らは3秒足らずで360度回転する。」
レヒトによれば、「F-16は水平旋回で、マッハ0.8、7G、14deg/secで、約26秒で360度旋回できる」のだという。
しかし彼の意見では、F-16も、現在知られている米軍のどんなドローンや他の航空機も、ビデオに映っている物体が行っていることを行えない。
彼は、物体が「地球上で最も速く旋回する戦闘機よりも1桁速い旋回速度を示していると判断し、その(向心加)速度は 70G 以上であると推定している。
「私はこのビデオを分析し、「間違いなく異常である」と結論づけました。」

 Debrief はまた、2014年夏から2015年初頭にかけてUSSセオドア・ルーズベルトに搭乗していた海軍職員が遭遇した、今や有名なUAPの目撃者の一人である、元米海軍F/A-18パイロット、ライアン・グレイブス氏にも話を聞いた。
グレイブス氏は電話で、当時パイロットが訓練中にアメリカ東海岸沖で遭遇していた未知の物体が、同様の奇妙で「機械的でない」操縦をする時があったと語っている。
「正確に説明するのは難しいのですが、時々、不規則な動きをするように見えることがあります。
航空機の行動には見られないような方法で、隊列を組んだり、位置を変えたりするのです。
これは3次元空間でのことです。方向ベクトルだけでなく、時には突然高度を変えることもありました。」
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去年10月の記事で紹介したが、同じく国境警備隊が撮影したとされる3本のUAP動画("ラバー・ダック"、"ラ・ブルハ"、"A-10 ワートホッグ")も、
トンプソン氏が提供したものだったようだ。
この件で国土安全保障省(DHS)は、まだ見解を出していない。

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 DHSにUAPタスクフォースを設置する必要性を補強するため、トンプソン氏は、様々な分野の科学者を中心に構成される非営利団体「UAP研究科学連合(SCU)」に、40分に及ぶ別のUAP映像のコピーを提供した。
一般に「ラバーダック」と呼ばれるこのビデオは、国土安全保障省の偵察機から撮影され、アメリカ南部のメキシコとの国境付近を不格好な物体が着実に飛行している様子を映し出している。
トンプソン氏はDHSの上司に、彼のUAP関連のサイドプロジェクトを知らせており、また彼が分析のためにUAPと称する映像をSCUに提供した事実も確認されている。
「私自身、いろいろなものを見てきましたが、残念ながら、録画ボタンを押したり、人々の度肝を抜くようなものを用意したりしたことはありませんでした。
しかし、この「ゴムアヒルのビデオ」は、説明できないような、実にユニークな特徴を示していると思いました。
私には、風船に似ていないし、ドローンにも似ていないのです。」

しかしトンプソン氏は、予期せぬ医療事情により、20年以上勤めた連邦政府からの早期退職を余儀なくされた。
DHS内にUAP事件を収集・調査する正式なプロセスを設けるという彼の努力がさらに後退することを恐れた彼は、タブーとされがちなこのテーマに関する障害に直面してきた他の人々と同様の行動を取った。
「ビデオは機密扱いではないし、密輸に関連するものでもない。
だから、国境警備隊が本当に気にしていない、この奇妙なグレーゾーンに収まっているんだ。」
最初のビデオ、"ラバー・ダック"を手に入れたとき、私は上司に直接尋ねた。
「これを誰にも見せられない理由があるのですか?と。
すると彼は、はっきりと『ノー(無い)』と言ったんです。」

動画の共有許可を得た後、世間の関心を高めるために、トンプソン氏は、
NY UAP Discussion というUAP関連の Instagramアカウントを運営する、
アンディ・マーシャルに連絡を取った。
(以下、略)
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UFOと宇宙問題について長年学んでまいりました。出来るだけ多くのかたにお知らせしたいと思っておりますので、ご協力いただければ幸いです。