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一日一首

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2022年7月の記事一覧

一日一首

一日一首

油虫皆に厭われどこへゆく明日の我が身か天井裏か

【追記】
出ちゃったら案外潰せないものですね。触りたくない,とかそういう感情以外の戸惑いも,あると思うんです。

一日一首

一日一首

寝台の上でひねもす過ごしたい枕はもちろんキミのお腹で

一日一首

一日一首

色薄め歯応えやわく、甘さだけ都合よく在る温室みかん

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一日一首

帰り道橋の灯りに励まされ今日も川越え向こう岸へと

一日一首

一日一首

手枕に夜毎ひとつの問いかけを 「眠りと死とを分つものとは」

【蛇足】
和風千夜一夜物語みたいな和歌が急に詠みたくなりました。

一日一首

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「わかるでしょ?」尻尾も振らず腹を出す 仔犬の野性を懐かしむ夏

一日一首

一日一首

坂下るお決まりの道 西日刺し シルエットだけは前と違って

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一日一首

ねようかなそれともあっちにいこうかなぱぱのきゃべつがおちてくるかも

一日一首

一日一首

海の色写したわけもない空は余白を雲で埋めようとして

一日一首

一日一首

零時すぎ寝台の上であゝ独り 耳なぐさめる空調機

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一日一首

伽羅の香(か)に読経の声みちた部屋呼び名も知らない人を偲んで

一日一首

一日一首

この部屋の特等席はお犬様父より立派なビーズクッション

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一日一首

数百年前から眺めたこの景色思いを馳せて今日も過ぎ去る

一日一首

一日一首

雨の日を雨とは言わずに捕まえてみたくて撮った写真一葉