大竹引退

去年少しセンチメンタルに語った大竹が引退登板を果たした。

思えば大竹は自分の中の基準である2002年入団。あのときの高卒ルーキーがもう38歳となっているのだから、先だって引退を表明した亀井も含め改めて時の流れを感じる。

2019年からの復活劇はなかなかリアルではお目にかかれない光景なのではないかと思っている。簡単に復活といったってそれをピークを越えたベテラン選手が成し遂げるのがどれだけ難しいか。

もちろん原監督の復帰というのが追い風になった面はあるにせよ、先発から中継ぎに持ち場が変わる。一昔前なら降格の意味合いも含まれそうな配置転換も大竹にはあてはまらない。一軍に戻ってきたというストーリーがその悲壮感を圧倒的に上回るのだ。まあ広島でクローザーやってた頃も知ってるのもあるけどね。

大竹は今シーズン怪我でほとんど投げられなかった。中継ぎ陣はここ数年ある程度固定されている印象である。中川、鍵谷、高梨、大江、デラロサ...2、3年ほぼフル回転しているメンバーがこれだけいる層の厚さは魅力だが、今年は大半が成績を落としているのも事実だ。ビエイラが守護神として一本立ちしてくれそうなのは良い収穫だけど脇を固めるスタッフも新しい顔が出てきて欲しい。

香月、大竹ときたベテランの逆襲ストーリー。個人的は序盤の野上がその系譜を継いでくれそうだと思っていたけどこちらも怪我で行方不明。FAで加入。そもそも成績らしい成績を残せていないという意味では大竹以上に厳しい立場であると思うがそれだけに巻き返したときのまくりもすごい事になると思う。事実セーブあげた辺りでは第二の大竹になってくれることを期待していた人もいたのではないだろうか。契約更改は...微妙なところか。

何はともあれ大竹選手、20年間お疲れ様でした。そしてジャイアンツは抜けた大竹の存在を埋める選手、次々と出てくれ。

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