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「本書は…『これからの新しい地図』ともいうべき存在だ。」にとても納得

本書が「これからの新しい地図」であるならば、現在多くある「共働き本」「家事分担本」は「旅行ガイド」のようなものだなと思った。
旅行ガイド…問題なく進めるためのノウハウのようなもの…つまり、家事リストの作り方は?シッターさんどこに頼む?お財布はそれぞれ?実家とはどのくらい付き合う?
そういうのは(とても大事だけれど)実は地図なくしてはあまり機能しないかもしれない。
いや、もちろん短期間の、楽しいだけの旅行ならそれでいいかもしれないが、それを30年続けるとしたら?

「これからの新しい地図」は、世界がどのようになっていて、私たちはどこにいて、そしてどこに行くのかを見せてくれる。本書で言われているような「転換期」にどう向かい合うのか。それぞれの人生の「境界」を迎えたとき、どう考え、どう接するのか。それを経て「生活を共にする同居人」ではなく、「人生を共に歩むパートナー」になるのだと思った。

ちなみに、私は子持ちの独身。その立場でも、本書は本当に読む価値があった。本書は再婚や同性婚など様々なカップルが登場しているが、それだけではなくシングルという生き方を選んだ人も、自分自身に訪れる転換期や境界期を(パートナー=自分の中にいる自分と共に)どう捉え、乗り越えるかの本としても大変参考になるのではないか。


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