日本ファンタジーノベル大賞受賞者!武石勝義先生にインタビューしました!

はじめに

記念すべき『アルティメット文芸ジャーナル』の第一回は『夢現の神獣 未だ醒めず』にて日本ファンタジーノベル大賞2023を受賞した武石先生にインタビューさせて頂きました!

とても気さくな武石先生のお陰で、楽しいインタビューになりました!

日本ファンタジーノベル大賞とは

日本ファンタジーノベル大賞(にほんファンタジーノベルたいしょう)とは、未発表の創作ファンタジー小説を対象とした公募型の文学賞。プロ・アマを問わない。1989年創設。受賞作品は新潮社から刊行される。候補作には挙がったものの、恩田陸や小野不由美、高野史緒など入賞していない作品でも優れていれば刊行された。発表誌は『小説新潮』。大賞受賞作品が同誌に全文掲載されていたこともある。

Wikipediaより

本文

(武石=武石勝義先生。ウ=ウミウシは良いぞ、インタビュアー)

ウ:軽くお互い自己紹介から行きましょうか。経歴、趣味と好きな小説のジャンルって感じのテンプレで良いですかね。

ウ:まずは私から、ウミウシは良いぞ、と申します。だいたい物書き歴は半年ほど、小説より映画の方が詳しいです。好きなジャンルはSF、特にサイバーパンク、ディストピア、ポストアポカリプスの退廃系が好きで、映画っぽいエンタメ性の高いSFが好きですね。

武石:では私も簡単に自己紹介を。武石勝義(たけし・かつよし)と申します。最初は武石雄由(たけし・かつよし)名義で2018年辺りから書き始めました。好きな漫画小説はジャンル問わず雑食です。最近はSFや歴史モノが多いですね。

武石:でも今読んでるのは恩田陸『蜜蜂と遠雷』です。さすが直木賞と本屋大賞W受賞。まだ途中ですが、読みやすい面白いさすがです。

ウ:なるほど、確か映画で見ましたね。映画ではキャラクターの作り方が巧いなって思いましたね〜、今度図書館で借りて見ようかな。

武石:分厚いけど、多分あっという間に読めますよ。私は通勤電車時間だけに縛ってるから遅いけど。

武石:最近は付き合いのある作家さんの本とかもなるべく積極的に読むようにしてます。おかげでこの歳になって初めてちゃんとラノベというものを読みました。ファンタジー自体、小説ではほとんど読んだことなかったので。『指輪物語』ぐらいかな、ちゃんと読んだの。

ウ:あ、なるほど。硬めなジャンルがメインに読んでいる感じですね。個人的にはラノベも一般文芸も読むんですけど、凄い溝というかギャップ差ある感じしますよね

武石:私は今五十歳なんですが。多分就職した辺りにラノベの最初のブームが来たので、ラノベにハマる暇がなかったですね。ドラクエやFFも未体験なので、今主流のファンタジーにもあまり馴染まなかった。ただ高校生ぐらいの頃に『後宮小説』を読んで、剣と魔法とドラゴンばかりじゃない、こういうのもファンタジーなんだ!という衝撃を受けた記憶はあります。

武石:『後宮小説』は日本ファンタジーノベル大賞第一回受賞作です。そこから30年以上して自分が受賞することになろうとは、思わず縁を感じてしまいますね。

ウ:なるほど。日本ファンタジーノベル大賞は広義としてのファンタジーを募集しているイメージですよね。歴史ある賞なので、最近主流の所謂ゲーム風なファンタジーよりは、原義の幻想小説を求めている感じがしますね。私は硬めのファンタジーを読む機会があまりなかったので、ハードな世界観を作れるのは凄いと思っています。

ウ:個人的にはあまり馴染みの無い賞なので、どのようなきっかけで賞に応募しようと思ったのか教えてください

武石:応募の動機ですか。昔から知ってはいたというのはあるけど、昔から目指してたとはとても言えないですからねえ。なんだろう。

武石:私はもとが歴史好きなので、架空の歴史を作るのが好きなんですよ。最初に書いたのは遥か未来の銀河系に進出した人類史ですし。その次に中華風ファンタジー書いたんですが、多分大好きな三国志とかの影響受けてます。ファンタジーといっても龍も魔法も皆無なんですけどね。

武石:その中華風ファンタジーの世界観が気に入って、似たような世界観でもうちょっとハードなの書けないかと思って書き出したのが受賞作です。最初は別の賞に出すつもりでしたが、書き上げてから合わないと思って、他に出せそうなのが日本ファンタジーノベル大賞ぐらいしかありませんでした。

武石:こんな凄いとこに出すのもおこがましいなとは思ったんですが、どこにも出さないのももったいない。いままで書いた中では一番の出来という自負はありましたので、ものは試しと応募したら、まさかの受賞です。思いきって良かったです。

武石:特にWebに公開せず書き上げたものですから、未公開作しか受け付けない賞に出せるうちに出しちゃおう、と。ダメならWeb公開するつもりでした。

ウ:なるほど。カクヨムさんで公開されている作品いくつか拝読させて貰っているんですが、地の文の重みがすごいですよね、

武石:お目通しありがとうございます。そんなに重いつもりはないんですが、そう言われることが多いです。今の文体は気に入ってはいますが、今後はライトでポップも書けるようにもなりたいですね。色々幅を広げていきたい

ウ:なるほど、聞いた話ではSFラノベ作家クラブというものに所属しているとか……会議のときに、推しのしば犬部隊先生とご一緒されてたので良いな〜〜〜って思ってました

武石:SFラノベ作家クラブは、既存のSF作家クラブをもじって涼海風羽先生が呼びかけた、まあ有志団体みたいなものかなあ……ただその四名+しば犬部隊先生やその他何名かと一緒に、ひとつ企画を練っているのはその通りです。全部涼海先生の呼びかけと行動力が成せる業ですね。あの人は凄いバイタリティの持ち主ですから。

ウ:個人的に、私もSFラノベを書いているつもりなのでラノベでもSFジャンルが盛り上がって欲しいですね。

武石:SFが盛り上がるのは私も大歓迎です。ただ先ほども申し上げた通り私個人はラノベとは縁遠く育ってきたせいか、未だにラノベと一般文芸の違いというか定義の差がなんなのかイマイチわかってません。なので私としてはあんまり気にしないで、読んだ人に適当に区別してもらえればと思ってます。

武石:そんなのがSFラノベ作家クラブとやらに所属してよいのか謎ですが、まあ団体自体が上記の通りなのでツッコミは勘弁ということで。

ウ:まぁ最近のラノベは面白ければプロ・アマ問わず、題材なども何でもありみたいな風潮あるのでラノベと言い張れば大丈夫だと思います()←炎上不可避

武石:面白ければなんでも良しであると同時に、細かいジャンル分けがあった方が読む方買う方は探しやすいですから、そこら辺はバランスでしょうね。なんにせよ今はそこまで深く考えずに、色々書いてみたいと思ってます。

ウ:そうですね。色々書けると創作が更に楽しくなりますしね!頑張ってください!応援しています!

武石:ありがとうございます!


圧倒的お知らせ!

武石先生の作品が受賞時から改題して『神獣夢望伝』というタイトルで刊行されます!

2023年6月21日発売予定です!

(私は買います)

追い求めた果てに待ち受けるのは希望か、それとも。中華幻想奇譚の新地平。くり返し見る夢の景色を探して旅立つ少年、恋人を取り戻そうと村を出奔する青年、一度は愛した男に裏切られた女、政争と権謀術数の渦に巻き込まれる人々――不条理な運命に翻弄され抗う先に救いはあるのか。キャラクターの濃さとストーリーの構成力を選考委員から絶賛された、日本ファンタジーノベル大賞2023受賞作。

お礼

当メディアは、先生方の善意によるご協力によってインタビューが企画、公開されています。

今回は、第一回という実績が無いにも関わらず、武石勝義先生がインタビューを快く受けてくださり公開することが出来ました。

この場をお借りして感謝申し上げます。

『神獣夢望伝』は刊行後、レビュー記事の公開を企画しております。

最後に

最後までお読み頂きありがとうございます。

記念すべき第一回目ということで武石先生、改めてインタビュー受けて頂きありがとうございました。

今後、更に様々な方に取材させて当メディアを充実させていけたらな、と考えております。

励みになりますので、記事へのハート等頂けると幸いです。

次回のテーマは『カクヨムからの書籍化』について考察やインタビューをしたいなぁ…、と考えています。興味のある方は、フォローして頂けると幸いです。

以上、アルティメット文芸ジャーナルでした!!!


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