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【ネタバレ有り】世界と世界の真ん中で 感想

 想定を上回るほど良い作品だったので!
ちなみにこの作品のメーカー、Lump of SugarさんはきしめんでおなじみNursery Rhymeで有名なメーカーですが、私は今作は初の作品になります。
 プレイ推奨順ですが、今作は間違いなく順番あります。おそらくルートロックはないですが、「愛良」→「美紀」→「遥」→「小々路」がよろしいかと思います。ちなみにこれは共通終盤の初選択肢、上から順番になってます(小々路は別ですが)。

以下、がっつりネタバレ出てきます!未プレイの方はごめんなさい、まずはプレイしてきてほしいです…!!面白いですから!!!

世界観

 「世界と世界の真ん中で」。作品名ですが、世界観をまさに言い表しています。以下、ガチ考察ゲーではないので細かいことは気にしないでいきましょう、これ約束です()
 登場人物たちが元に居た「元の世界」で、強い感情を持った場合に引き寄せられ、記憶を無くして過ごしていく「世界と世界の真ん中の世界」。今作はこの世界がメインですね。でも自分の叶えたい思い、目的を思い出し
 それを叶えようと準備をした者は「新たな世界」へと旅立ちます。
そのへんで重要な役回りをするのが「鍵屋」なんですが、最後まで謎が多かったですね。彼は一体…?
 ぱっと見では、「世界と世界の真ん中の世界」…いやもう面倒なので「中央世界」と呼びますわ。中央世界で重い苦悩に悩む人の描写は(そこまで)目立ってはいないので、過ごしやすい世界なのかもしれないですね。
天球儀に触れるか鍵屋からアイテムを受け取るか何かして、自分の叶えたい思いについて考えだしたあたりから葛藤や悩みが生まれてる気がする。
でも中央世界でずっと過ごしていくのが本当に良いことなのか?だって満足してるんですもん。「新たな世界」に旅立つなら、身の回りの友達・大切な人に別れを告げなくてはいけません。必ず離れるかはわかりませんが、少なくとも一方は中央世界から消えます。それでも…?
このへんはまぁシナリオ上そうでなかればというのもありますが、主人公の連理は良しとしません。立場上というのも有ると思いますが…
中はそういう意味ではまさに連理のサポート役って感じでしたね。各ルート途中の中の言動(喧嘩仲間の鍵屋関係とか)は「敵なのか…?」とミスリードされかけましたがw

 世界観はそんな感じ。説明になってないかもですが、プレイ済みの方ならまぁわかっていただけるかと()
次項から各√についてです。


白鳥 愛良(CV:愛風春榴)

麦わら?愛良

 クールな子ですが、実は一番過去がファンタジーな子でしたね。
序盤から「歌えない」というのがキーな気はしていましたがそのとおりでした。
愛良の√で一番びっくりしたのは、実は愛良の「元の世界」で起こった
「人への興味」がすべて失われたという事件。これ、私の考える理想の世界と通じるんですよね。
当たらずとも遠からずな言葉で言えば、私の理想世界を拡大解釈したような感じ。
私の考える理想の世界は「人と人が争うこと無く、互いを思いやり笑顔で溢れる世界」です。(こう書くと小学校の作文みたいでこっぱずかしいw)
社会人の方ならわかると思いますが、社会のマナーってあるじゃないですか。自分は悪くないけど(悪いなんて思ってもいないけど)、相手に「すみません」とか「失礼しました」とか声をかけなきゃ的な風潮的なアレ。
私はこれが正直好きではないですが、でもこれ例外なく皆が実行したなら
素晴らしい世界になるのでは?と思うのです。
お互いに自分を謙遜(自分を低める)し合い、低姿勢で腰を曲げながら社会生活。文字に起こすとなんだか歪な感じがしますが、これって争いが起きにくいのでは?元来私は争いごとが大嫌いで、大声を出したり叱ったりする場面を見たりするのも嫌です。もう反射的に嫌な気持ちになっちゃうんですよね。「叱るのは相手のことを考えているからこそ~」とかよく言いますが、理解はできてもその場面を見るとやっぱり受け入れられない。
 話が逸れましたが、要は私の理想世界は「他人に必要以上に深入りせず、謙遜しあって仲良く争いなき世界」なのです。
愛良の「元の世界」ではこれがもっと拡大された結果のように思えるのです。
「そうか、私のこの考えが行き過ぎるとこんな結果になるのか…」と突きつけられましたね。人の死にも無関心な世界になってしまうのかと。
そういうわけで、攻略1ルート目で早速この作品に惹き込まれたわけです。
 愛良ルートの最後は、自分が本当に大好きな友達。歌を歌って聞かせたい、喜んでもらいたい大切な友達との仲直り。
目のハイライトが復活する描写は良かったですね~。

月館 美紀(CV:春乃いろは)

水撒き美紀

 キャラクターでいえばかなり好きで、性格がが特に好きな子です。
美紀の過去がマジで予想外すぎましたね。これのプレイ前に「素晴らしき日々」をプレイしていたのもあり、偶然にしてはすごいなとw
 生徒会長が悪者じゃなくてよかった。どうやって二重人格を見抜いたんだろうか…人間観察の賜物?w
優等生の「美紀」と元気ハツラツの「みのり」、どちらが好きですか論争が起こりそうですが私はどちらも好きなので無問題(?)あえていえば「みのり」の方が好きですね。なのでエピローグは勝ちです()
 「学園では優等生モード」「モード切替でリボンを触る」のは伏線でしたね。気づかなかったわけではないですが、美紀が可愛くて考えてなかったのは内緒です😒
友達を裏切った、というのはそういうことかと。美紀らしいなぁ…

朱音 遥(CV:卯衣)

遥せんぱい

 ほんわかマイペースふわふわケモ先輩。
声がすごくマッチしててよかったです。
あと「白衣」。これ私に刺さる要素だと気づきましたね~ありがとう😊
 妹以外の3キャラの中だとダントツで世界の謎に突っ込むルート。
このルートでもうほぼほぼ完全に連理の正体や中について判明しましたね。
数式の最後の解を塗りつぶすのは、もう遥や主人公が天球儀に関係あるってことだーね?と。こういう謎は好きですよ。
 「人と人との距離」の話で、夜空の星がよく出てきました。私は以前プレイした「見上げてごらん、夜空の星を」がかなり好きで、あれから天体に興味を持っていますから、星や天体についての話が出ると食いついてしまうんですよねぇ… なので良かったです。
 ケモミミヒロインの攻略って、記憶にある限りだと初めてだったので新鮮でした。ただまぁ一つ不満があるとすれば、告白までがやや早急だったように感じました。告白シーンは研究者の遥さんらしくて好きですよ!!
 ケモミミとか生えてるし、元の世界では動物だったのでは?と思っていましたがその通りでしたね。しかもど直球の猫!w
元の世界の研究者も性根がひん曲がっていなくて好印象でした。どうもああいう職業の人ってヤバイ人多いので……(戯画の名作を横目に)

近江 小々路(CV:桜 あいね)

かわかわ妹小々路

 この子、やばい。やばかった。私の個人的な妹ランキングTOP5入りはほぼ確定です。かわいすぎる~~~~~~~~
小動物みたいな妹ってもう最高では????しかもよくあるテンプレみを感じない愛らしさ!だいすき~~~~~~~~~~~~~(語彙離散)
まぁ結果的に血の繋がった妹ではなかったわけですが…いやお兄ちゃんって呼んでるし妹でいいでしょ()
 かわいいだけじゃなくシナリオもめっちゃ良かった。

①病気で死んでしまう
 不謹慎かもしれないですが、私はこの設定は無差別にキラー受けます。泣いてしまう。
②あるCGがもう完全に鍵のあの作品のあのシーンすぎる
 ネタバレになるので深くは言及しませんが、色んな意味で鍵のあの作品のあのシーンを彷彿とさせる、させすぎるCGでした。やばい。
③マッマとの抱き合いシーンで泣く
 過呼吸とまではいきませんが、勝手に涙が少しの間止まらなくなりました…ああいうの大好き。親子愛って素晴らしいですよね………

 Hシーンがもうえっちすぎました
そうですよこれはエロゲーです。Hシーンがぶっ飛んでえっちでしたし、泣きながら「お兄ちゃん…私の、初めてもらってください……」はもうあかんすぎる。泣いてるのは可哀想でごめんという気持ちも勿論ありながら、結局男ですしセリフが破壊力高すぎました、、、、
もうほんと最高ですわ、、、、

 ルートの最後。ここだけちょっと理解しきれてないので、もしわかる方いれば教えてほしいのですが…
結局エピローグの世界は「元の世界」で、小々路は最終的に死ぬことなく退院したということでいいのかな?
そしてマッマは実家に。悲しい様子もなかったのでやっぱり死んでなかったのかな?それとも…
あ、書いてて思いましたけどやっぱり亡くなったのか…??マッマはレシピノートと小々路との抱擁、思い出で過去を振り切り生きていく清々しさだった…?
そんでもって連理の木に現れた小々路は「新たな世界」の小々路で、「元の世界」に留まっていた連理を「新たな世界」に連れにやってきた?
美紀や愛良など他の人達もいるということで、新たな世界じゃなく「中央世界」かと思ったけど、それだと最終的にそういう終わり方はちょっと腑に落ちないですからね。やっぱり「新たな世界」なんでしょうね。

サブ(ミニルート)美都場 菜緒(CV:SAKURA)

 謎の追加シナリオw
この子は裏表なさそうな性格で好きなんですが、最後のあれは何だった?w
もしかしてランプ恒例の何かなのかな?
 でも追加シナリオを読んで、「中央世界」で過ごす人たちは皆何らかの「強い感情」を持って引き寄せられてきた存在だということ。
「エルデシュ」範疇では世界の目こと連理がいたので特殊なことになってますが、それ以外の人たちも「新たな世界」に旅立つ人がいるんでしょうね。鍵屋も活躍してるのかな。

おわりに

 書いてて思いましたが、鍵屋が「小々路はちょっと例外」って言ってましたが、あの意味わかりました。
まさか連理が「世界の目」として外側の存在ではなく他の人達同様「強い感情」を持って中央世界にきていたとは…
その辺もちゃんと理解できていないんですよね。再走はまぁしないとは思いますが、詳しい人と話して理解しときたいなぁ。

最後に。
想定していたよりずっと面白かったです!
泣くとは思っていなかったので予想外すぎました。
小々路もあんなにかわいいとは……
正直妹キャラを最近プレイしすぎて、そこまで刺さるキャラがいなかったので、そんな中ガチ刺さりするキャラに出会えてよかったです…!!!
Lump of Sugar作品コンプリートの旅始まりそう?(期間未定)

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